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「野球YouTuber」成功する人・ぱっとしない人の差 引退後に「とりあえずYouTuber」では成功しない

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1位のトクサンは本名・徳田正憲。創価大学、クラブチームで野球をしたのち2016年野球動画を仲間3人と始め、野球YouTuberの草分け的存在として、ファンに広く知られている。今ではNPB球団やメディアとのコラボ企画も行うなど、球界の有名人になっている。2位が元巨人の上原浩治、3位が元ロッテの里崎智也。

野球YouTuberの世界では、現役時代の実績や野球の実力ではなく、コンテンツの中身で支持され、読者を獲得する。だからプロ上がりではない素人野球人が上位に来ることもありうるのだ。一般の野球界とは異次元のヒエラルキーになっていると言ってもよい。

しかし、有名野球選手上がりのYouTuberに比べて、トクサンやクーニンズなどのプロパーの野球YouTuberのほうが動画本数は圧倒的に多い。選手としての知名度がない分、更新頻度を上げることで視聴者をつなぎとめる必要があるのだろう。

野球選手のセカンドキャリアに

3月に行われた第5回WBCは、地上波で中継したテレビ朝日、TBSともに全7試合とも40%台という空前の視聴率を記録したが、WBCで解説をした上原浩治、里崎智也、古田敦也などのYouTubeサイトはこの1カ月でチャンネル登録者数が1万人以上増えている。「WBC特需」は野球YouTuberにも大きかったと言えよう。

YouTubeにおける売り上げは、動画の更新頻度と再生数、広告単価で大きく変わるから正確な数字は把握できないが、トップクラスの野球YouTuberの売り上げは数千万円に上ると思われる。野球選手のセカンドキャリアとしては、非常に有望だ。

前述したようにYouTuberにはガーシーこと東谷義和のような「暴露系」や、へずまりゅうのような「迷惑系」もいるが、野球YouTuberのほとんどはオーソドックスだ。野球の技術論を解説したり、往年の有名選手の名場面を回顧したり、青少年に野球選手の心得を説いたり、練習の仕方、野球用具の手入れの仕方を教えたり。野球ファンというコアのターゲットのために、日々、工夫を凝らしたコンテンツをアップしている。

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【「とりあえずYouTuber」では成功しない】

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