「野球YouTuber」成功する人・ぱっとしない人の差 引退後に「とりあえずYouTuber」では成功しない

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有名芸能人やお笑い芸人YouTuberの場合、会食やレジャーなど日常のシーンを切り取った動画を上げることもあるが、野球YouTuberの場合あまりそれはない。おしゃべりや演技の専門家でもなく、知名度も芸能人、芸人には及ばない野球人の「日常」はそれほどニーズがないのだろう。

WBCでは久々に大盛り上がりをしたが、今や地上波では野球中継はほとんどない。BSやCSで中継は行われているし、テレビ番組「プロ野球ニュース」もBSで今も放送されてはいるが、昔のように「野球のうんちく」をたっぷりと聞かせる番組は少なくなった。野球YouTuberがその穴を埋めて、マニアックな野球ファンの需要を満たしていると言えよう。

「とりあえずYouTuber」では成功しない

筆者はYouTubeに投稿はしていないが、2009年にブログを始めた。単に思い付きで始めたのではなく、今後のビジネスに活かすことを目的として「ブログビジネス」に関するセミナーを受講した。

そのセミナーの講師は「一度始めたら、ブログは毎日書け。そうすればお客がついてくる。そのためには、毎日書けるようなテーマを見つけろ。何本書いても飽きないような、自分が心底好きなテーマで続けることができれば、成功することができるだろう」と言った。

その教えを守って足掛け15年で1万6000本ほどブログを書いてきたが、YouTuberも同様だろう。自分が心底好きなテーマに正面から向き合って、自分の経験や思い、考えを発信することが大事なのではないか。そしてそれをやり続けることができるかどうかだ。「こつこつやる」という言い方が正しいかどうかはわからないが、そういうまっとうさが必要だと思う。

今のプロ野球選手は、引退したら「とりあえずYouTuber」といった感じでチャンネルを開設することが多い。動画制作会社やエージェントがオファーすることが多いようだ。しかし中途半端な実績の選手で、YouTuberとして成功する例はほとんどない。

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