家で話せても「外で固まる子」身体で起きている事 場面緘黙症と自閉スペクトラム症は何が違うか
発達障害あるいはグレーゾーンの子どもたちのなかには、言葉をまったく発しない子がいます。その症状の1つが「場面緘黙(ばめんかんもく)」です。
場面緘黙症とは、家族とは家庭で普通に話すことができるのに、特定の場面(保育園、幼稚園、学校、公共の場など)になると、なぜか声を出せなくなる不安障害のことです。
家では日常生活ができているのに、外に出ると不安や緊張が高まり、声を出せない状態になります。
動きたくても固まってしまう子
場面緘黙症の子どもは、自らの意志に反して、喜怒哀楽の感情を表せなかったり、動きたくても固まってしまい動けなかったり、教室でいっしょに給食を食べられないなど、いろいろな症状があります。不安に対する遺伝的な体質に加えて、脳機能の異常によって緘黙という症状が現れている、という報告もあります。
私たちには声の大きさを調整する聴覚機能が備わっています。しかし、場面緘黙症の子どもの多くは聴覚機能の調整が十分ではないため、自分の声が実際よりも大きく聴こえてしまい、自分の声を「変な声」と感じ、話しにくくなるのではないかと考えられています。
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