医師警告!「朝の過ごし方」に潜む"超危険"の正体 「起きたとき、洗顔、朝食…」あなたは大丈夫!?

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4つめは「朝食」についてです。朝の生活習慣の中でも、朝食は「心臓の健康」のためにも、非常に大事です。

【NG習慣④】時間がないから「朝食抜き」にしている

「朝は時間がないから」といって朝食を抜いてしまう人も少なくないと思います。しかし、朝食を抜くのはNGです。理由は2つあります。

1つは、朝食を抜くと、午前中、空腹感からイライラして「交感神経」が高まってしまいます。それに、お腹が空いて「お昼はまだかな」と気にしていたら集中力も落ちてしまいます自律神経を整えるためにも、朝食は重要なのです。

もう1つは、朝食を抜くと、昼食後の血糖値が、ガツンと上がってしまうことです。

朝食をとらないと「低血糖」の状態が長く続くので、体は「インスリン拮抗ホルモン」という、血糖値を上げるホルモンを分泌します。そこに昼食をとると、いつも以上に血糖値が上がりやすくなるわけです。

そして血糖値が急上昇すると、インスリンがたくさん出るので、今度は血糖値が急下降します。この血糖値の乱高下は「血管を傷つける大敵」なのです。

ですから「心臓の健康」のためにも、ぜひ朝食は抜かないでほしいと思います。

朝は時間がなくても「朝食抜き」はNG。朝食を抜くと、空腹感からイライラしたり、昼食で血糖値が急上昇したりする。「心臓に負担をかけない朝の過ごし方」として「朝食」は重要である(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より)

さらに、朝食は「内容」にも気をつけたいものです。

「おにぎりだけ」「パンだけ」と、「炭水化物の単品の朝食」は避けるようにしてください。

ご飯の場合は納豆ご飯とみそ汁、パンの場合はヨーグルトと野菜ジュースをプラスするなど、簡単なものでいいので、不足しがちなビタミン・ミネラルや食物繊維、たんぱく質などもとるようにしましょう。

前回の記事医師が警告!『朝食を食べない人』が超危険な根拠も参考にしていたただきたいと思います。

心臓に「余計な負担」をかけない朝の習慣を身につける

何気ないちょっとした行動でも、それが日々重なっていくことによって「心臓への負担」はどんどん大きくなってしまいます。

日常生活の中で、どんなことが心臓に負担を強いてしまうのかを知り、「心臓の健康」を守ることは、突然死を防ぐためにも、とても大切です。

心臓に「余計な負担」をかけない朝の習慣を、少しずつでも身につけていくことができれば、「心臓の健康」にもつながっていきます。

「『心臓の健康』を損ねない朝の習慣」をしっかり理解して、行動に移すことが、人生100年時代を満喫する「100年心臓」を手に入れることにつながる、私はそう確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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