彩瀬は「自分は、たまたま走ることが合っていただけだ」という。ゆえにランニングに行き着くまでには、さまざまな失敗もしている。
アイドルを始める前はただ「かわいくなりたい」という一心で無理なダイエットを敢行。拒食症になりかけ、体重が20キロ近くまで落ちた。
身も心もボロボロになったこともあった。とにかく太りやすい体質を気にして、さまざまなエクササイズにも取り組んだが、どれも長続きしなかった。
それでも、たったひとつ続いた調整法がランニングだったわけだ。
お菓子も大好き。食べたらその分、走る
食事は1日2食。自炊もするが、ライブで出ている日は外食でもバランスを考える。
お菓子も大好きで、無理に我慢せずに、食べたらその分、走るようにする。また、食べすぎたら夕食は抜くなどして体重をコントロールしている。
その成果もあって、「走り始めた高校3年生の頃から体型はほぼ変わっていない」のが彼女の自慢だ。
1カ月40本以上のライブをこなせる体力の源は理解できた。そしてそれによりメンタルも調整できていることは実に合理的だ。
実は彩瀬、初めの頃は、他のアイドルにもランニングをすすめてきたという。だが、「雨だから休もう」「今日は寒いから走らなくていいや」などみんな途中で走るのをやめてしまったという。
「気がついたんです、調整方法はその人なりに続くことでいいって。自分はたまたま走るのが得意だっただけで、現に筋トレはメニューを決めてないので」
そう、他のトレーニングに関しては、自身の中で「決まったメニュー」はないそうだ。筋力トレーニングにしても、もちろんやらない日はないが、たとえば「絶対に腹筋50回」などそういった決め方はしていないという。
それゆえ、余計にランニングはしっかりと行っている。体重が増えれば「サウナスーツ」を着込み、ボクサーの試合前の減量ばりにストイックに走り込みをしているのだ。
「走っているとスッキリするし、ほんと楽しいんですよ」
そう語る彩瀬にとっては、毎日走る10-20kmも、決してアイドルだからというわけではなく、もはや生活の一部なのだろう。
だが、彩瀬がアイドルを長く続けられているその背景にはランニングがあるのは間違いない。
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