高市氏、機密情報漏洩の罰則は「懲役10年以下」 機微技術の取り扱いで米国等と水準を合わせる
梅津キャスター:こちらの画像を見てもらいたい。人の大きさを超える大きな物体は実は宇宙から落ちてきたものだ。使われなくなった人工衛星やロケットの残骸などをスペースデブリ、いわゆる宇宙ごみというが、大気圏で燃え尽きることなく地上に落下するなど、いま深刻な問題となっている。日本はこの分野で世界初の挑戦を行っている。
秒速8km!「宇宙ゴミ」を捕獲せよ
梅津キャスター:難しい挑戦をしているが、地球を覆うほどの宇宙ごみ=スペースデブリがある。写真は米国のスペースX社の宇宙船が出したデブリがオーストラリアに落下したもの。もう一枚は、ロシア製の宇宙船の一部と見られるものがベトナムに落下した時の写真だ。このようなことは今後増えるのか。
鈴木氏:このロシアの人工衛星は古いものだが、中国がいま宇宙ステーションを建設するために打ち上げている「長征5号B」というロケットは、非常に高い確率で燃え尽きないで地上に落ちてくる。しかも、どこに落ちるかがわからない。というか、落ちる場所を狙って落としてないので、場合によっては地上で被害が起きる恐れもあり、非常に懸念されている。
松山キャスター:衝突の恐れや落下の恐れを考えると、なんとか回収しなければならない。日本としてスペースデブリの回収に取り組むのか。
高市大臣:ええ。プロジェクトそのものはスタートしている。特に今年度から力を入れて2025年度には大型のデブリ回収に至る計画だ。いま宇宙空間で運用されている人工衛星は29%。約8割がスペースデブリだ。運用を終えた衛星や中露の破壊実験で飛び散ったごみに加えて、日本のH2Aロケットも上段のエンジン部分は宇宙空間に残ってしまう。長さ11m、幅4m、重さ3トン、それが宇宙空間を漂っている。よその国のロケットも同じで、巨大なデブリもある。
日本のスタートアップ「アストロスケール社」が、世界初の宇宙ごみ回収事業に向けていまJAXA(宇宙航空研究開発機構)と協力しながらやっている。素晴らしい技術だ。宇宙空間を時速2万8,000kmでブワーッとすごいスピードで飛んでいるデブリに、それも回転しながら飛んでいるデブリにぶつからないように接近し捕捉して安全な場所に移すという非常に優れた技術だ。
実は今度のG7(主要7か国)科学技術相会合の議題にこれも入れることにした。自分の国が出したデブリは自分の責任で回収する。技術がないところは協力しあってやる。日本が先行すると代金をもらって回収に協力できるというひとつの大きなビジネスチャンスでもある。
松山キャスター:産業化を図っていくということか。
高市大臣:そうだ。
松山キャスター:日本には技術的優位性があるのか。
高市大臣:優位性がある。
松山キャスター:なるほど。
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