「あなたの短所は?」転職面接で正答する考え方 答えに窮する質問の典型例に透ける先方の意図
短所は、マイナス評価につながりかねないネガティブ情報を自ら発信するのですから、回答しづらいでしょう。しかし人間である以上、短所のない完璧な人などいないことは面接官も充分理解しています。だから面接官から見た応募者の人柄と短所にズレがありすぎると、「本当のことを言わない不誠実な人」と烙印を押されてしまいます。
また「短所を長所に置き換えて話せ!」というアドバイスをよく目にしますが、わざわざ短所を短所でないかのように説明されても、質問に正確に答えていないので、マイナス評価に直結となります。
なお、いくら応募者の本音を実直に答えたとしても、その短所が会社や仕事に悪影響を与えるようなもの(「すぐカッとなる」「感情をコントロールできない時がある」等)だと間違いなく秒殺されますので要注意です。
NG:「短所というべき短所はないと思っているのですが、強いて挙げるなら~」
→そもそも短所がない人間はいませんし、これでは回答になっていません。
OK:「私の短所は、人に対して甘いところがあることです。私は温和で争いごとを嫌う性格もあって『なあなあ』で済ますことが多く、現職で2年前に主任になったときも、後輩や部下の業務上のミスや手抜きについて叱ることができませんでした。
こうした状況を見かねた上司から『プライベートはともかく、仕事をするうえではこの甘さは致命的で、君だけでなく、後輩や部下のためにもならない』と、厳しく指導いただきました。
この後私は、言うべきことはきちんと言うということを心がけて、日々これを実践するように努めています」
→短所を単刀直入に伝えたうえで、その背景や上司の指導による変化、現在の努力が端的に盛り込まれています。こうした内容なら、好印象は間違いなしでしょう。
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