「自信のない子」の親がやっている残念な言動4つ ダメな親ほど無意識に「ダメ出し」をしている

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だから寝る前は不安や憂えではなく、夢や願望を思い描いてワクワクして寝てほしいのです。

だから親からもこどもに対してマイナスの言葉や、喧嘩をして寝てしまうなど避けていただきたいのです。

こどもと一緒に「今日の良かった部分」を話しながら眠りにつくのもいいでしょう。

「一日をどのような思い、感情で終わるか」が夢や目標を実現するためにとっても重要になるのです。脳は一日の最後を強く記憶します。そして寝る前に思っていたこと、感じていたことを寝ている間に繰り返してくれるのです。

この時間に何を思い、何を考えているかが将来に大きく影響を及ぼします。睡眠が質の良いものになるだけではなく、寝起きも気持ちよくなりますよ。

④    「なんで~やらないの」と過剰な期待を押し付ける

「なんでやらないの」「もっとちゃんとしてよ」そうして、自分の期待を押し付けてしまうことがあります。こどもは期待に応えられず、できないことが続くと、自己肯定感がますます低くなるという負の連鎖が生まれます。

このようなケースでは自分の期待を押し付けるのではなくて「今のこどもの状態を認めてあげる」ことが大事です。

私は「認める」という字を、頭の中で「見留める」と変換しています。こどもをちゃんと見て、自分の中に留めてあげてほしいのです。つまりどんな表情で、どんな態度で話しているのか、いつもと違うところはないかと、気を配っておくことが重要です。

それを続けるとこどものちょっとした変化にも気がつくはずです。こどものありのままの状態を見留めることを意識してみましょう。

以上シンプルではありますが、『超メンタルコーチングBOOK』より厳選してご紹介しました。

こどもをよく見て、場面によって適切な言葉がけを

こどもは周りの人の影響を強く受けます。

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親や指導者のサポート次第で、良い方向にも悪い方向にも行ってしまいます。

「すごい才能があったのに、あの指導者によってつぶされた……」「悪い子じゃなかったのに、親の影響でグレてしまった……」よく聞く話ではないでしょうか。

親や指導者がこどもをよく見て、その場面によって適切な言葉がけをしなければいけません。

こどもと向き合い、変化に気づいてあげてください。

過剰なサポートは禁物ですが、苦しそうならサポートしてあげてください。そのために、ベストな言葉がけ、ベストなアプローチ法を身につけていきましょう。

こどもとあなた自身がともに成長していき、望む結果を得られることを心よりご祈念いたします。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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