「自信のない子」の親がやっている残念な言動4つ ダメな親ほど無意識に「ダメ出し」をしている
無意識に行っている「ダメ出し」
突然ですが、問題です。
例えば、こどもが学校から帰ってきて「テストで90点取ったよ」と嬉しそうに話してきました。そのとき親が「すごい! 頑張ったね。もう少し頑張れば100点だね」と返したとしましょう。これはNGなんです。どこが改善点なのか、わかりますか?
答えは「もう少し頑張れば」という部分です。これは親が、正解した90点ではなく、「足りない10点」に意識を向けている証拠なのです。
つまり無意識に「ダメ出し」をしていることになります。
私自身、たくさんの親御さんと接してきて気づいたことは、こどもが小学校低学年ごろまでは、何をしても「がんばった」「よくできた」「すごいね」とほめてきたのに、小学校高学年あたりから急に100点主義、つまり完璧主義になっていくということです。
これはテストに限った話ではありません。日常生活の中でも、こどもたちはダメな部分ばかりに目を向けさせられます。「ちゃんと片付けなさい」「きちんと準備しなさい」「宿題しなさい」「練習しなさい」という言葉がけ。そして、怒った顔をして、イライラした態度で接してしまう。
このような「誤った言動」が繰り返されて、こどもたちの潜在意識に「できない」「無理」「どうせ自分なんて」という感情が強く記憶されてしまうのです。
そうすると、こどもは他の人と比べてうまくできないから「スポーツは嫌い」と言ってみたり、なかなか公式が覚えられないからといって「数学は苦手だ」と言い出したり。
こどもがそうしたマイナスの言葉を使うと、さらにこどもの自己評価は低くなっていき、ますます自信を失ってしまうのです。
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