「自信のない子」の親がやっている残念な言動4つ ダメな親ほど無意識に「ダメ出し」をしている
私はこれまでメンタルコーチとして、10000人以上のこどもたちと向き合い、脳科学と心理学に基づいたトレーニングによって多くの子のメンタルを改善してきました。
そして、その結果、甲子園で決勝進出、オリンピックで金メダル獲得など、さまざまな成果を残すことができています。
「自信」や「自己肯定感」については、成長の過程で育つといわれています。
つまり、こどもの頃に親から受けた影響が大きいということです。自分のことを肯定的に感じることができなくなっているのは、こどもの頃に親から受けた言動によるものだと言っても過言ではありません。
ただし、親や指導者など周りの人の言葉がけやサポート次第で確実に心を強くしていくことができます。
今回は、自信がない、自己肯定感が低い子に言ってはいけない言葉を4つのシチュエーション別にご紹介していきます。また、どう言い換えればいいのか対処法もご紹介しています。
甲子園球児やオリンピックメダリストなどの若いアスリートの指導でも実際に用いている言葉がけです。特にこどもを持つ親御さんやこどもに関わる先生・コーチの方は、ぜひ普段から実践してみてください。
自信のないこどもたちは、つい「できない」ところに目が向いてしまうクセがあります。そうして毎日「できない」ところばかり見ていると、当然自信は失われてしまいます。
だから親としては「できない」ところではなく、「できる」ところに目を向けてほしいのです。
言葉がけとともに大事なのが「問いかけ」
例えば、野球で3割の打率を残すバッターはとても優秀な選手です。しかし、この優秀な選手でも10回のうち7回は失敗している計算になります。
もし親が「また打てなかったのか、なんでできないんだ」と、7回の失敗ばかり問い詰めたらどうなるでしょうか。「自分は打てないんだ……」と思い込み、ますます打てない選手になっていきます。
逆に「今日はヒットが出たね」と、成功したことに対して認めるような言葉がけをしたら、こどもは「もっとヒットを打てるようにがんばろう!」という考えになっていくでしょう。
実は、言葉がけとともに大事なのが、「問いかけ」です。例えば、野球の試合でヒットが出なかったときに「なんで打てないんだ?」と問うと、「ピッチャーの球が速いから」「タイミングが合わなかったから」などと、脳はできない理由を探してきます。では「どうすれば打てると思う?」と問うとどうでしょう。
「もっとバットを短く持つ」「ネクストバッターズサークルにいるときにタイミングを合わせておく」などと、脳はできる理由を考えるようになります。
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