SIMカードには契約者の識別情報が格納されているが、実際に通信が成立するには、キャリア側のデータベースとひも付けが行われる必要がある。つまり、キャリア側からSIMカードを無効化できるということだ。また、SIMカードを再発行すれば、別の端末で同じ電話番号を利用できる。紛失したからといって、契約情報まで変更する必要はないというわけだ。
SIMカードにロックをかけておく
また、SIMカードには、一時的にPINコードでロックをかけておくことができる。日本ではあまり使われていない機能だが、海外では標準で設定されているのが一般的。これがかかったSIMカードは、端末に挿した際にPINコードの入力を求められる。海外でプリペイドのSIMカードを購入すると、このPINコードが台紙に記載されていたりする。
ただし、設定方法が少々難しく、PINコードを3回間違えるとロックがかかってしまう。その解除にはキャリアへの連絡が必要など、手間がかかる。試す際には細心の注意を払っておきたい。
Pixel 7の場合、「設定」で「セキュリティとプライバシー」を開き、「セキュリティの詳細設定」をタップ。次の画面に表示される「SIMカードロック」を選び、「SIMカードをロック」をオンにするとこれが有効になる。
ただし、各社とも、SIMカードには初期値としてPINコードが設定されている。ロックを有効化する際やPINコードを変更する際には、この入力が求められる。
ここで初期値を知らずに適当に打ち、ロックを解除できなくなってしまうトラブルがあるため、注意したい。PINコードの初期値は、ドコモが「0000」、auが「1234」、ソフトバンクが「9999」、楽天モバイルが「0000」だ。また、物理的なSIMカードは抜かれてしまうおそれがある一方で、eSIMならそのような心配がない。現状では大手キャリア4社ともeSIMに対応しているため、セキュリティの観点で物理SIMから変更しておくのも手と言えるだろう。
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