「スマホを紛失」いざという時のためにやるべき事 位置検索や遠隔ロックは「OS標準機能」が便利

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このようなときには、「デバイスを探す」ではなく、キャリアの遠隔ロックサービスを利用する必要がある。ドコモ、KDDI、ソフトバンクは、それぞれおサイフケータイの機能を遠隔でロックする機能を提供している。これを利用すれば、電話連絡やWebからの簡単な操作で、おサイフケータイの機能を遠隔で停止することが可能だ。ただし、ドコモ以外は事前に遠隔ロックサービスへの申し込みが必要になる。

遠隔ロックに対応していない場合は、あらかじめ画面ロック解除時のみ有効にしておくようにしたい(筆者撮影)

また、遠隔ロックを用意しているキャリアでも一部端末や料金プランで非対応なことも。楽天モバイルやSIMフリーのスマホをメーカーから購入した場合にも、このようなサービスは利用できない。こうした端末を利用している場合、多少利便性は下がってしまうが、おサイフケータイの機能を画面のロックを解除した際だけ有効になるよう、セキュリティ設定を見直しておいたほうがいいだろう。

Pixel 7の場合、「設定」の「接続設定」で「接続の設定」を選び、「NFC」をタップすると、その設定項目が現われる。ここで、「NFCの仕様にロック解除を要求」をオンにしておくと、FeliCaを使ったおサイフケータイの利用にも、画面のロック解除が必要になる。紛失時に、勝手に使われてしまう心配がなくなるというわけだ。転ばぬ先の杖として、紛失前に準備しておくようにしたい。

回線の休止を忘れずに

スマホの紛失時にもう1つ忘れないでやっておきたいのが、回線の休止だ。いくら端末にロックをかけても、SIMカードは無防備。そのため、端末からSIMカードだけを抜かれ、別の端末に挿すだけで通信ができてしまう。単に料金がかかってしまうだけでなく、SMSが二段階認証で使われていたりすると、不正に決済サービスなどにアクセスされるリスクもある。

ただし、通信機能が使えないと、ここまで紹介してきた遠隔ロックが機能しなくなるおそれがある。そのため、紛失に気づいたら真っ先にSIMカードを無効化するのではなく、まずは端末の位置情報を検索したほうがいい。鉄道事業者の遺失物センターなどに届けられているのが確認できれば、通信を無効化する必要性が薄くなるからだ。逆に、紛失した端末が移動しているにもかかわらず連絡が取れないようなケースでは、通信を無効にしたほうがいい。

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