「総合型選抜」大学合格に導く親と失敗する親の差 公募推薦も同じく「探求活動」が大きなキモになる

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その場合には、親御さんからヒントなりきっかけなりを与える必要があります。まずは、お子さんの趣味を切り口に、探究活動につながりそうなことを話してみましょう。アニメや漫画、SNSを見てばかりだったり、ゲームばかりしていたりするお子さんは多いですが、それ以外で探しましょう。

例えば、学校の授業で取り上げられた環境問題について、お子さんが興味を持ったとします。そうしたら、ぜひそこから興味をどんどん広げたり深めたりするのがいいでしょう。

抵抗なく始められるようにサポートを

興味の幅を広げるなら、環境学などの入門書を提示して読ませる手があります。興味を深めるならば、環境問題の中のどんな問題(砂漠化、温暖化、森林伐採、海洋汚染など)にとくに関心があるのかをヒアリングし、その問題の原因について調べさせたり、解決の方向性について思案させたりするのがよさそうです。

その際には、インターネット上の情報だけでなく、書籍あるいは論文にも触れさせてみるのが望ましいです。最初は何かの文献を親御さんのほうで先回りして提示してあげてもいいでしょう。

あるいは、文章を読むのが苦手な場合には、環境問題解決のための取り組みを行っている団体にアポを取らせ、インタビューの機会をつくるのも手だと思います。こうしたきっかけで、学問に興味を持っていくパターンはとても多いものです。

なお、アポ取りや情報収集のプロセスは本来、お子さん自身でやることが望ましいというのは言うまでもありません。ただし、最初はどうしていいかわからないもの。まずは親御さんがやり方を示して、その続きを自分でやらせるなど、抵抗なく始められるように導いてあげましょう。

さて、きっかけをつかむことができれば、高校生は自分でさまざまなことを調べ出して、家族にその内容を話したり、

「これって何でこうなっているのかな?」

「お母さん、今問題になっている〇〇ってどう思う?」

などの問いや議論を発したりするようになります。こうなればしめたもの。そうした成果をレポートなどにまとめれば、評価の高い志望理由書は書けるはずです。

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