別れた後の「ペット親権問題」養育費はどうなるか 離婚や同棲解消の場合、様々なケースを解説
現在の日本社会では、4世帯に1世帯がペット(=愛玩動物)を飼育しているとされ、ここ数年ではペットも大切な家族の一員という意識が強まっています。
年間平均飼育費の高騰化や、ペットの日々の健康管理、ペット保険や健康食品(サプリメント等)などの充実、ペットと一緒の旅行やお出かけ需要の上昇など、ペット市場は引き続き盛り上がりを見せています。ペットと共に暮らすことが人間の精神面にも大きな影響を与えるからこそ、ますますペットとの共生環境への需要が高まっているのでしょう。
しかし、その一方で最近泥沼化しているのが【ペットの親権問題】です。同棲カップルや結婚してから夫婦で飼い始めたペットは、別れたり離婚したらどちらが引き取るのか。ペットを育てるにもお金がかかるが、引き取った側は養育費をもらえるのか。私自身、そういった相談を受けることも増えてきています。
突然子猫をプレゼント
Aさんは、交際約1年の彼と同棲をし始めた新卒2年目の女性です。Aさんは彼との買い物中、偶然通りかかった商業施設内のペットショップでショーケースから見える子猫が可愛く、見惚れていると、抱っこをさせてもらうことになりました。Aさんは、いつかはペットを飼いたいと思っていましたが、そのときは抱っこしているだけで十分でした。
しかし、それを見ていた彼は、Aさんに黙って約60万円のローンを組んで契約を締結。しかもAさんがその事実を知らされたのは後日。彼からの言葉は「1週間後にあのとき見ていた猫ちゃん迎えに行くよ。誕生日が近いから、俺からのプレゼント」でした。
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