4年で1200万貯めた29歳「即やめるべき節約法」 極端な電気代節約、ポイント集めは意味がない

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また、ポイントがあることが逆に無駄遣いにつながることもあるという。タダでもらえたような感覚になって普段買わないようなものを買ってしまったり、5000ポイントを使おうと思って5500円の品物を購入し、500円分余計にお金を使ってしまったり……。

「ポイントは商品の値段に反映されていることもあります。だからこそ、ポイントを追い求めることで無駄遣いにならないように気をつけています。どうせポイントだからと考えると、余計なものに手が伸びたりします。だから私は最近、ポイントでもらった分は、スーパーやドラッグストアなどで使う普段の必要経費にあてるようにしています」

節約インタビュー
今回もくらま(写真右)がふゆこさんに「節約の極意」を聞きました(東洋経済オンライン編集部撮影)

浪費していた頃に抱えていた「モヤモヤ」

節約を通して1200万円の貯蓄を達成したことは目覚ましい成果だが、それに加えて価値観の変化も大きかった。「180度変わった」とふゆこさんは言う。社会人1~2年目で浪費をしていた頃のふゆこさんは、精神的にもモヤモヤを抱えていたそう。

「お金だけでなく仕事面でも『こんなに頑張っているのになんで報われないんだろう』という気持ちを抱えて、日々なんとなくイライラしていました。でも、転職した先がすごくいい職場で日々のストレスから解放されました。その経験を通して、自分で行動を起こせば、いい方向に改善できるんだなと痛感したんです」

それから、不安や不満は自分で解消していくこと、対策することを意識するようになったという。その対処法のひとつが「節約・貯金」だ。もちろん世の中には自分では解決できないこと、どうにもならないこともたくさんあるが、自分次第で変えていけることもたくさんあるだろう。

「今の日本では、極端に命や生活を脅かされるようなことは少ないですよね。戦国時代でもないし、この時代の日本に生まれた時点ですごく幸せなことだと思います。浪費していた頃は考え方もネガティブで、今が地獄だと思っていましたが、全然そんなことはありません」

身分ですべてが決まる時代でもない。だからこそ、自分の身の振り方次第でさまざまな可能性がある。その第一歩として、自分でできる範囲の節約や生活の対策をして、自衛していこうと主体的に考えるようになった。

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