尹大統領「日韓の若者はひんぱんに会うべきだ」 日本の大学で「あなたたちが日韓の未来」語りかけた大統領
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は2023年3月17日、日本の慶應義塾大学で特別講義を行い、「未来世代の青年のために両国の発展は非常に重要だ」と述べた。
尹大統領は今回の訪日日程最終日に慶應義塾大学で開かれた「韓日未来世代講演会」に出席、演説を行った。この中で、「青年の皆さんが多様な分野で積極的に交流し、コミュニケーションできるよう、両国政府当局はもちろん民間分野のリーダーたちも力を集めるべきだ」と述べた。この日の講演会には、日本人学生と韓国人留学生の約170人が集まった。
「互いに自由民主国家であることに特別な意味」
尹大統領は「今回の日本訪問は、韓国に一番近い隣国であり、その国を訪ねて今までぎこちなかった両国の関係を正常化させること自体に大きな意味がある」と指摘した。
さらに「日韓両国は世界のどの国とも比較できないほどよく似た文化と情緒を共有しており、また両国国民の民間交流も非常に活気に満ちており躍動的だ」と述べ、「このように近い隣人である韓国と日本が自由・人権・法治という普遍価値を基盤とした自由民主国家であるというそのこと自体特別な意味を持つ」と強調した。
尹大統領は演説で2023年が「日韓共同宣言-21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」が発表されてから25年目を迎えることに触れ、金大中・元大統領の1988年の国会演説での「50年にも満たない不幸な歴史によって1500年にも及ぶ交流と協力の歴史を無意味にしてはならない」との発言を引用、「この場において、皆さんのような未来世代がまさに日韓両国の未来だという点を強調したい」と述べた。さらに「皆さんが未来を考え韓国の青年たちと積極的にコミュニケーションをとっていくことを期待する」と呼びかけた。
尹大統領は「皆さんも私も、よい友達を作り、よりよい未来を作り出すために少し勇気を出してみましょう」と述べ、「大韓民国の責任ある政治家として日韓両国の青年世代の素晴らしい未来のために勇気を出して最善を尽くす」と強調した。
その後、在学生たちとの質疑応答で1年生の学生が「日韓関係の改善に寄与するために自分にできる役割は何なのか」と質問すると、尹大統領は「1年生がそのような問題意識を持ち、悩んでいること自体が誇らしく、ありがたいこと」と述べた。
さらに「日韓関係をもっと発展させ、正常化するにはひんぱんに会わなければならない」とし、「だから、あなたも韓国を訪れてほしい。私が就任後、日韓関係改善のために最初にしたことも金浦・羽田の航空便再開だった」と答えた。
就任後初めて日本を訪問した尹大統領は、3月16日の日韓首脳会談をはじめとして、この日の講演会などを含め1泊2日の訪日スケジュールを終えた。
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