「原発再稼働」電気代高騰の中で議論したい論点 自民・細野氏と立憲民主・泉代表が激論交わす

拡大
縮小

松山キャスター:基本的には食べられるぐらいの基準だということか。

細野氏:食べられる。全然問題ない。ヒラメは元気にピチピチ泳いでいた。

松山キャスター:今月4日の福島県内の有権者に対する世論調査では、処理水の海洋放出で風評被害が起きると懸念している声は合わせて9割以上に上っている。やはり地元はかなり心配している様子が見て取れるわけだが、国内の理解をどうすれば得られるか。

(画像:FNNプライムオンライン)

安全と安心は別

小川氏:まさに安全と安心は別だ。政治は科学であると同時に、政治はやはり政治なので、これは為政者の側の姿勢、東電を含めて、が問われているのだと思う。同じ世論調査だと思うが、政府、東電の説明、説得の誠意が不十分だという回答が確か65%と、7割近い人が納得してない。政府は「あらゆる関係者の納得なくして放出はしない」と言い切って約束している。漁業関係者はじめ反対の旗を下ろしてないのは、その辺に原因がある。科学とは別の部分、政治姿勢の部分に問題があると感じている。

松山キャスター:処理水の海洋放出については、中国の外相が「人類の健康に関わる」と言って懸念を示すような意見を出している。

橋下氏:トリチウムが入った水は世界各国がどんどん放出している。福島第一原発の処理水は数字で見ればかなり低い数字だ。

細野氏:福島の皆さんが心配するのはわかる。これまで散々苦しめられてきたから。福島の皆さんには丁寧に説明すべきだし、理解を求めるべきだし、何かあった場合は補償もすべきだ。世界(の原発など)で放出してきたものを認めておいて、なぜ福島はだめなのかということは問わなければならない。、例えば、フランスのラ・アーグ再処理工場は1年間で1京ベクレルだ。福島は処理水総量でだいたい1000兆ベクレルだ。福島の処理水全量を1か月で放出していいぐらいの量をフランスのラ・アーグで出している。中国や反対している人たちはラ・アーグについて何か問題視したか。誰もそんなことしていない。だから科学的にはもう決着がついている。

次ページ処理水放出について
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT