松井一郎「日本のためにはまともな野党が必要だ」 「23年春の政界引退揺るがない、次に後を託したい」
「ちょっと増やしてもろうただけ」
塩田 潮(以下、塩田):2021年10月の衆議院総選挙で、日本維新の会は獲得議席数が約4倍という大躍進を遂げました。予想どおりの結果でしたか。
松井 一郎(日本維新の会代表・大阪市長、以下、松井):維新は「自民党ばっかりもいや、立憲民主党と共産党はもっといや、ちょっとまともに政治をやってよ」という人たちの受け皿になった。といっても、僕は「ちょっと増やしてもろうただけ」と言っています。消極的な支援と思っています。まだ完全な受け皿にはなれていない。党首討論でも、僕は「選挙の目標は自民党の過半数割れ」と言ってきたけど、自民党は単独で絶対安定多数を取りました。僕らは目標を達成できていません。負けたんだろうなというとらえ方をしています。
塩田:2021年4月、維新の党大会で「野党第1党を目指す」と打ち出し、半年後の衆院選では「野党第2党」となりました。将来的には今も「野党第1党」が目標ですか。
松井:日本の国のためには、自民党をピリッとさせるまともな野党が必要、と僕は思います。今、自民党は全然ピリッとしていません。立憲民主党は、自分が当選をするために主義主張は横に置いて野合・談合ができる党です。こんな党が野党第1党ですから、当面は自民党政権が続きますよ。
塩田:もう1回、衆院選をやったら、そのときは野党第1党が視野に入ってきますか。
松井:今の維新の国会議員団が自民党をピリッとさせられるまともな野党として国会で活動し、それが国民の皆さんに伝われば、野党第1党もあるのではと思います。国会の中の足し算で人を増やすだけでは単なる数合わせ、野合・談合で、世の中の人はそういうやり方に辟易としています。公約実現のための活動を愚直にやっていくことです。
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