実例で紹介「職場にいる嫌な上司」への撃退法2つ 「手柄は自分、ミスは部下」にどう対抗するか?

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釘を刺すといっても、上司であるOさんに「僕の手柄を横取りするのはやめてください」などと、相手をあからさまに責めるのは得策ではありません。

この場合、冗談ともとれるような軽いノリで言うことがポイント。決して上司に対し、敵意をむき出しにしてはいけません。たとえば「この件、貸しですよ~」「今度、おごってくださいね」「忘れませんからね」などと、あっさりと一言だけ釘を刺しておくのです。

冗談を言うような軽いノリではありますが、その言葉に込められた真意は、「いつまでも黙っていませんよ。覚えていますよ。あんまりなめないでくださいね」というシビアなもの。そのアピールによって、Oさんに無言のプレッシャーを与えたわけです。

Nさんからそう言われたOさんは、「何のことだ?」などととぼけていましたが、Nさんが「またまた~、とぼけないでくださいよ!」と返すと、それ以上は反論してこなかったといいます。Oさんも心の中では、Nさんの手柄を横取りし、自分の功績にしているのは十分にわかっているのです。

Nさんが「いつまでも黙っていませんよ」とアピールしたことで、少なからず脅威に感じたのでしょう。それ以来、たまにおごってくれたり、いい案件を回してくれるようになったそうです。

このように、手柄を横取りするようなやっかいな上司には、一言釘を刺しておく言葉の護身術がかなり有効です。

「いつまでも黙っていませんよ」「あんまりなめないでくださいね」とアピールすることで、上司が好き放題するのをやめさせる抑止力になります。ただ、相手は上司ですから、深追いは禁物です。あくまで一言だけにとどめておきましょう。

上司から失敗を押しつけられたら?

上司や先輩から、失敗を押しつけられそうになった人は少なくないでしょう。あからさまに押しつけられることもあれば、知らないうちに自分のせいになっていて愕然としたという人もいると思います。

世の中には、失敗を他人に押しつけても全然へっちゃらで、罪悪感のかけらもない人がいます。

そんな人に失敗を押しつけられたままでは、腹が立ちますよね。そんな時には、泣き寝入りをしないで、毅然と抗議をすべきです。ここでは、そんな場面で有効な「言葉の護身術」を紹介します。 

《実例》
Cさんの上司Dさんは「手柄は自分のもの、失敗は部下のせい」という最低の上司でした。Cさんは、「Dさんが転勤するまで、我慢我慢!」と呪文のように唱えて、何とか日々の業務をこなしていたのですが、どうにも我慢できない事件が起こってしまいました。
Dさんは大きな取引先相手の仕事で失敗し、役員から大目玉を食らってしまったのですが、Cさんにすべての責任を押しつけようとしてきたのです。卑劣なDさんに心底怒りを覚えたCさんは、自身の無実をはらすべく証拠を集め、社長に直談判のメールをして潔白を証明することを決心しました。
《言葉の護身術》
上司にとって、言われたらゾッとする言葉とは何でしょうか?
実は、Cさんはそうした言葉を上司のDさんに投げつけたのです
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