インフレをイマイチわかってない人に贈る「冗句」 お金と向き合っていくためのスタートラインに
「今日、電気会社の集金係と大ゲンカしたよ」
「どうして?」
「だって、あまりに電気代が高すぎるからね」
「で、どうなったんだい?」
「まあ、引き分けといったところさ。うちは電気を止められ、電気会社は1ドルも取れなかったんだから」
(92ページより)>
「おい、喜べ。1998年以来、私たちが懸命に少しずつ増やしてきた貯金が、ついに目標額に届いたぞ」
「やったわね。これまで本当に大変だったわ。それじゃあ、新車のキャデラックが買えるくらい貯まったのね」
「いや」
夫が答えた。
「買えるのは、1998年製のキャデラックだ」
(93ページより)>
自分のなかのセンスを養う
想像してみよう。もしも「お金持ちになる本」を読んでお金持ちになれるのだとしたら、世の中はお金持ちだらけだということになる。しかし当然のことながら、そんなことはありえない。マニュアルどおり(他の人と同じ)にやればお金持ちになれるというほど、簡単なことではないからだ。
むしろ、人と同じことをやっていても意味がないわけで、本当に求められるべきは自分だけの視点である。
そして、もしかしたらそれは、ジョークを受け止めてみることで養われるものでもあるかもしれない。
「このジョークは、どこがおもしろいのか?」を見極めるセンスは、自分自身のなかにあるものだからだ。逆にいえば私たちは、ジョークを通じてそういったセンスを養うことができるわけだ。そういう意味でも、本書は意外と勉強になるのかもしれない。
いや、それ以前にまず、肩の力を抜き、笑って楽しむことこそが重要だ。そこが、これからもお金と向き合っていくにあたっての、新たなスタートラインとなるに違いないのだから。
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