加えて、「欧米やオセアニアと比べて学費が安い」「東南アジアでトップクラスの治安のよさ」「医療サービス含めた生活の質の高さ」「親日国」といった点も、海外留学のはじめの一歩の地として選ばれる理由です。
「何より、マレーシア留学の魅力は、世界の名門大学に進む近道があることですね」
こう話すのは、現在15歳になる子どもをマレーシアのインターナショナルスクールに4年半通わせた佐々木信吾さん(52)。その経験をもとに人気ブログ「Go for itマレーシア教育移住日記」を運営しています。
世界共通テストで普通の子が名門大学へ
イギリス式の中等教育を行うインターナショナルスクールでは、16歳前後でIGCSE(International General Certificate of Secondary Education:国際中等教育修了証明)を受験することで、卒業資格を得られます。認定するのは教育界の世界的権威である、ケンブリッジ大学国際教育機構。IGCSEの日本での知名度はまだ低いですが、「世界で最も人気のある国際資格」といわれるものです。
海外の大学進学のルートは一本道ではなく、いくつかの選択肢がありますが、「最短コース」の1つでコスパがいいのが、「大学のファウンデーションコース(一部の大学が採用している大学進学準備コース。これに1年通って所定の成績を修めれば、その後大学の学士課程に入れる)」に進学することです。
大学の学士課程に直接入学するにはトップクラスの成績が必要な名門大学でも、この「ファウンデーションコース」を経ることで、「IGCSEの5科目で7割以上の得点」という、一般的な勉強でも手が届く成績で入学できる可能性が出てくるのです。
一例を挙げると、信頼性の高い大学評価機関が毎年発表する「QS世界大学ランキング」で28位のマンチェスター大学、91位のバーミンガム大学などのイギリスの名門大学、オーストラリアでは同ランキング33位のメルボルン大学、41位のシドニー大学、45位のニューサウスウェールズ大学、ニュージーランドでは同87位のオークランド大学といったハイクオリティな大学がそれに該当します。
同ランキングで東京大学は23位、京都大学は36位、慶應義塾大学や早稲田大学は200位前後ということからも、その名門ぶりと「お得感」がご想像いただけると思います。
「IGCSEとファウンデーションコースを活用する以外にも、マレーシアでは欧米豪の名門大学に編入できたり、マレーシアにある大学に通いながらそれらの名門校の卒業資格を取れたりする制度も充実しています。知る限り、このような進学の多様性はマレーシアだけです」と佐々木さんは語ります。
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