「世界の名門大学への近道」であるマレーシア留学。でもまだ幼い小中学生をどうやって留学させるのでしょう? これには「親子留学」と「単身留学」の2つの方法があります。
「親子留学」でよく見られるのは、母親が子どもとともにマレーシアに移り住み、父親が日本から仕送りをするというパターン。
13年前から当地で留学エージェントをしているバンビス代表の杉山明輝子さんによると、生活費の目安は「人数と暮らしぶりにもよりますが、学費以外で月額20万~30万円程度」とのこと。マレーシアは家賃が安く、10万円以内でもプール・ジム付き3LDKコンドミニアムに住めますが、そのほかの物価は欧米に比べたらはるかに安いものの、日本と比べたら少し安い程度と考えるのが妥当です。
もう1つのパターンは寮を備えた学校(ボーディングスクール)への入学です。小学校低学年は無理ですが、多くのボーディングスクールではおおむね11~12歳前後から「単身留学」を受け入れています。
一般的に寮費は授業料と同額か少し低い程度で、年間60万~300万円と幅広いです。「斡旋手数料ほしさに悪い部分を言わない留学エージェントもいるので気をつけて」と前出の佐々木さん。寮の実態は入学後でも親に見えにくく、比較もしづらい部分なので、十分な情報収集が必要です。
学校は「松・竹・梅」に分かれる
注意点は、マレーシアのインターナショナルスクールの学費は、学校による差が大きいということ。
よく「松竹梅のランクがある」と表現され、「松」はイギリスの名門ボーディングスクールのマレーシア分校や、歴史ある名門校などで、年間の学費は200万~300万円。こうした学校にはイギリス人をはじめとする英語のネイティブスピーカーの先生が多く在籍します。
「竹」は地元の優良学校法人運営の人気校などで、学費は100万円台。「梅」は、年間の学費は40万円前後からあります。
学費の差は、イギリス人やアメリカ人など英語を母国語とする先生の人数の差で、学費の安い学校の先生は多く(もしくはすべて)がマレーシア人か近隣国からの先生になります。また立地や設備の充実度も学費に影響します(※学費はYear7〈7年生〉11~12歳時の目安)。
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