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「心理的安全性」を誤解している人の3つの勘違い 楽しくやさしい職場にすることは目的ではない

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たとえるなら、青空のもと、お花畑でキャッキャキャッキャと遊んでいるイメージです。高いコミットメントやゴール設定が求められる体育会系の部活ではなく、気軽な大学サークルのイメージとも言えます。まぁ、たしかに居心地はいいでしょう。しかし、心理的安全性の本質は、そういうことではありません。

心理的安全性の本質は、表面的な笑顔ややさしさで、良好そうな人間関係を取り繕うことではありません。「自分らしく周りの人に接することができる」 ことです。相手と意見が違ったなら、対立を恐れずに「自分はそうは思わない」とはっきりと自分の考えを伝えられること。相手が間違っていたり、至らないと思うところがあれば、「それは違うのではないか」とお互いに率直に言い合えることです。

Agree to disagree(意見が異なるという点において同意する)精神が大事です。

対立を回避するのではありません。むしろ職場では「(健全な)対立」があるほうが、心理的安全性があると言えるのです。

「自分らしくいる」とは、「自分に正直でいる」「自分に誠実でいる」と言い換えられます。もちろん、「組織の目的やゴールから逸脱しない範囲で」という条件付きであることは付け加えておきます。

心理的安全性を高める

また、心理的安全性を高めるための、「こうすれば誰に対してもうまくいく」という万能の特効薬はありません。というのも、心理的安全性を高めるためには、自分起点ではなく、相手起点で考え、行動する必要があるからです。

世の中にはいろいろな人がいます。少しきつく言われるだけでも動揺するからやさしく話しかけてほしいという人もいれば、その逆で、きつくともハッキリと手短に伝えてくれたほうがありがたいという人もいるでしょう。

「どんな相手にも、いつでも、それさえやっていれば心理的安全性は高まる」という魔法の言葉やメソッドは存在しないことは、念を押してお伝えしておきましょう。

むしろそうしたやり方は、相手の都合を無視した、自分本位のやり方であり、メンバーの心理的安全性を高めるうえでは、およそ真逆と言えるアプローチなのです。

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【「心理的安全性=ゴール」ではない】

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