勉強の効果が上がらない人と抜群な人の決定的差 科学的に正しい、結果・成果を手にする勉強法
「予習はしてこなくていいよ」。授業に自信のある先生がおっしゃることです。
しかし「復習はしなくていいよ」という先生はまずいないでしょう。
学習の基本は「繰り返し」です。どんなものにも復習は欠かせません。そして、よりよい復習方法があります。
2016年、ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームはとても意義のある研究を発表しました。
86名の参加者に、パソコン上で運動能力を高める課題を学習してもらいます。参加者には学習方法によって次の3グループに分かれてもらいました。
【Aグループ】1回目の学習のあと、6時間後と翌日にまったく同じ課題を復習
【Bグループ】1回目の学習のあと、6時間後と翌日に少し使う力の強さを調整した課題を復習
【Cグループ】1回目の学習のあと、翌日にまったく同じ課題を復習
「わずかな変更」で定着度が上がる
結果、最もパフォーマンスが向上したのはBグループでした。課題のスピードや正確さが、Aグループの約2倍になっていたのです。
最下位はCグループ。Aグループよりも25%もパフォーマンスが悪いという結果でした。
本研究からわかるのは、適切な復習法です。
まず、新しいスキル・知識をインプットしたいときは、可能であれば翌日まで待たずに、その日のうちに1回復習をしておくことです。
さらに復習の際に、最初に学んだ内容に「わずかな変更」を加えてみることで、まったく同じ内容をおさらいするよりも定着度が高くなるのです。
研究チームはこの作用を「再固定化」と名づけました。
ポイントは、「わずかな変更」という点です。シチュエーションを少し変えるくらいの感覚です。まったく違うメニューに変えてしまうと、この再固定の効果はのぞめません。
たとえば計算問題であれば、数値だけを変えて解き直す感じです。あるいは、目で覚えた内容を今度は声に出して読んでみるのもわずかですが大事な変更です。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら