勉強の効果が上がらない人と抜群な人の決定的差 科学的に正しい、結果・成果を手にする勉強法
そして大切なのは、あえてナレーターや先生の声ではなく、自分がその場で読み上げた声を耳にすることで、この「ひっかかり」を強めることができる点です。
自分の声を自分で聞くのは違和感を覚える体験です。しかし、だからこそ特徴的なインパクトになり、その記憶を引き出すときの強い手がかりになりうるのです。
ぜひ、テキストを音読してみましょう。学習への導入のルーティンとしてもおすすめです。
学び始めは、「うまくできた点」だけ見ればいい
「現状と目標の差をはっきり自覚して、自らの課題を明確にしよう」
これは目標達成の模範解答であり、コーチング・プロジェクト思考の基本です。スポーツジムやダンススタジオが鏡張りなのもそのためです。
しかし、残念ながらこの模範解答が、勉強の初心者を苦しめるのです。
2008年、シカゴ大学のアイレット・フィッシュバッハらはとても面白い実験をしました。
孤児の寄付慈善団体の登録者122名が参加者した実験です。
登録者は、以下の2種類に分かれます。
【Aグループ】まだ寄付をしたことのない人たち
【Bグループ】毎月平均32ドル寄付する常連
団体は、両者に対して、寄付目標が1万ドルであり、現在、目標の約半分を達成したことを知らせました。そして、さらなる協力をお願いしました。
面白いのはここからです。「頼み方」について、次の2つを用意しました。
・表現1:【達成分】を強調する
「ゴールは1万ドル。現在は4920ドルまで達成しています」
・表現2:【不足分】を強調する
「ゴールの1万ドルまで、あと5080ドル足りません」
上記2種類の表現で寄付を呼びかけました。
さて、あなたならどちらのほうがやる気になりますか?
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