「ウクライナ侵攻」ロシア側のまったく違う見え方 欧米の論理だけで突き進む先に見える悲劇

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ウクライナ、キーウ
(写真:Julia Kochetova/Bloomberg)

ウクライナにおける戦争開始から1年が経過する。この戦争は国際秩序を根本から揺るがすものだといわれているが、その意味を理解するのは簡単ではない。いったい何が変わってしまったのだろうか。本稿では、ウクライナ侵攻から1年の今、改めて戦争の現状と見通しを考えてみたい。

ウクライナ侵攻に関して、しばしばロシア帝国の復活という野望について語られる。この戦争がロシアによる帝国主義的な野望のための戦いだとすれば、野望の実現から得られるメリットを上回るデメリット、つまり経済的コストや人的コストを増大させれば、ロシアが野望を追求するのを諦めさせることができるだろう。利益の観点からは、そのほうが合理的だからである。

西側諸国がロシアの侵攻をとどめようとしてとってきた政策はまさにこれである。経済制裁を課し、同時にウクライナに戦車を含む軍事支援を行うことによって、ロシアにとっての戦争継続のコストを増大させようとしてきたのである。

西側諸国の「前提」が違っていたら?

しかし、ロシアが帝国主義的な野望のために戦っていないのだとしたら、問題はまったく違ってくる。

プーチン大統領はたびたび、この戦いはロシアを西側の攻撃から守るためのものだと主張している。2月21日の年次教書演説では、これを19世紀から続く「アンチ・ロシア」プロジェクトだと断じている。

もちろんこんなことは妄想だと西側の人々は言うだろうし、バイデン大統領はワルシャワで同じ日に行った演説で、「西側諸国はロシアを支配したり破壊したりしようとしていない」と反論している。

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