彼女は浪人して良かったことをこう話します。
「レールの上を歩まなくてもいいと思えるようになりました。もともと自分は周囲に恵まれて、世間の王道ルートを歩ませてもらっていました。だからレールを外れて浪人をしている時もずっと『浪人したらこれくらいの大学に行け』っていうネットの声を見て、『自分はおかしなことをしている』と思っていたんです。でも、大学に入ったらすごく楽しくて、高校生のときに周りに対して持っていた劣等感が消えるくらいポジティブになれました。浪人という失敗があったからこそ、挑戦できる性格になれたんです」
「周囲を気にせず、自信を持って、自己満足のために浪人していいと当時の自分に言いたいです」と彼女は語ります。
また、「人に対して寛容になった」とも話してくれました。
「浪人をして、人のことをおおらかな目で見られるようになったと思うんです。変なプライドがなくなって、個性的な生き方をしている人に批判的な目を向けるどころか、人生に興味を持って『おもろい!』と思えるようになりました」
まみさんが大学在学中にYouTubeチャンネル「まみやで」の投稿を始められたのも、浪人によって周囲の人の目線が気にならなくなって、やりたいことをポジティブに挑戦しようと思えたおかげだと言います。
現在、登録者24万人のチャンネルとして大勢の女性の支持を集める当チャンネルで、恋愛や食事・生活に関する悩みを小気味良い関西弁で語っている彼女はまさに「等身大の女友達」のような親しみを覚えます。
人間として成長することができた
「私のチャンネルは女性視聴者が95%なんですが、『実家みたい』といった温かいコメントをたくさんいただいてうれしい毎日を送らせていただいています。私は今まで人と一切喧嘩しないような自己主張しない性格だったのですが、浪人の挫折で少し性格にトゲ(毒)ができてしまったんです。でも、今の自分がYouTube一本で生活させていただけているのは、浪人でできたそのトゲが、自分の人間としての味につながっているおかげだと思います。浪人の経験があったからこそ、人間として成長できて、YouTubeを伸ばすことができたのだと思います」
「浪人の1年って、人生が終わってしまいそうなくらい不安が大きい暗闇の世界にずっといると思うんです。でも、今ではいい思い出話になっていますし、浪人したことに後悔はありません。『悩まなくても大丈夫、いけるよ』と過去の自分や今の受験生の方に伝えたいですね」
若い女性を中心に人気を誇る彼女の表現者としての唯一無二の魅力は、浪人の挫折と成功によってもたらされたものだと確かに実感することができました。
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