今回は「世界中で極地マラソンを完走したパパ」ということで、どんなパワフルで元気な男性なのかなと私は想像していました。でも、実際に会った剛史さんはあまりに穏やか。実は、長期の極地マラソンの参加者はそういうタイプが多いそう。
そして、育児でも大事なのは、短期的な強さや勢いよりも、長期的な強さと穏やかさです。特に妊娠中から産後しばらくの女性はホルモンバランスが崩れて、感情のアップダウンが激しくなりがち。パートナーである夫のメンタルが安定している、というのはかなり心強いだろうと思いました。
家事育児の大変さは自分で長期的にやってみないとわからない
とはいえ、普通の人は極地マラソンで精神を鍛えたりしていません。剛史さんレベルのメンタルで育児に挑むことは難しいと正直思います。でも、この世界の極地を制した鉄人が「ある意味、極地マラソンより育児のほうが大変」と言ったひとことは、ぜひ広く共有したいなと思ったのです。なぜなら、同じ大変な日々を過ごしていても、周りの理解があるかどうかで、その疲れの感じ方はだいぶ変わってくるからです。
剛史さんはこうも言います。「家事育児の大変さは自分で長期的にやってみないとわからない。自分がやっていれば、小さい子供がいて、家をずっときれいに保つのがどれだけ難しいかわかる。そういう想像力が育つ」。双子ワンオペ育児もこなしてきたパパだからこそ言えるセリフです。
ちなみに、剛史さんは、育児のことをSNSに書くときは「ネガティブなことを書き終えたら、6秒以内にポジティブなことを書く」、そう決めているそうです。もちろん、ネガティブなことを書くのはストレス発散にもなるので必ずしも悪いわけではないですが、そういう「SNS発信の自分なりのルール」を決めるのはとてもいいなと感じました。そういうことが、メンタルが崩れがちな育児中には大事なことだと思うからです。
というわけで、今回のつかれないヒントは……
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ひとつひとつはちょっとした作業でも、
睡眠を削りながら延々とやり続けるのは、
経験した人にしかわからないほど大変。
周囲が「作業内容だけ」で判断しないのは大事。
さて、次回以降は、彼らの産後の生活を紹介していきます。彼らが夫婦育休中に行った「プチ移住」とは?
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