スシロー、寿司テロ騒動後に社長が見せた「巧さ」 緊急時こそ消費者とのコミュニケーションが重要
そして2日後には、対象店舗名と防止策に加え、被害届の提出、当事者へ刑事と民事の両面から「厳正に対処」すると明言。動画拡散を把握した当初は、事実報告(対応1)に徹し、店舗特定後に防止策とあわせて進捗報告(対応2)する流れとなっている。
株価が一時急落も、ネット民の声で事態が好転していく
今回の事案では、あきんどスシローの親会社である「FOOD & LIFE COMPANIES」の株価への影響も一時報じられたが、インフルエンサーが「#スシローを救いたい」のハッシュタグで、応援投稿を呼びかけたことを期に、事態は好転する。
日本のツイッターでは、ハッシュタグがトレンド入り。それを受けて、スシロー公式ツイッターには、あきんどスシロー・新居耕平社長による、感謝のメッセージが投稿された。
「#スシローを救いたい 沢山の応援の声をいただき 大変ありがとうございます。涙がでるぐらい感謝の気持ちでいっぱいです。うまい寿司を安心して ご提供するために 我々が出来る お客様に精一杯を 実施していきます」(新居耕平社長のメッセージ、改行をスペースに置換)
普段は投稿されない社長名義の謝辞(対応3)とあって、このツイートには投稿から1週間ほどで約7万リツイート、約44万いいね、インプレッション(閲覧数)は約3000万と、多くのネットユーザーから反響が出ている。
ハッシュタグ起点のエモい(感情を揺さぶる意味のネットスラング)コミュニケーション(対応4)は、社長ツイートだけではない。ハッシュタグ拡散の原動力になった音楽グループ「Repezen Foxx(レペゼンフォックス)」DJ社長さんをはじめ、ラファエルさん、はじめしゃちょーさんといった人気YouTuberから、回転寿司愛をつぶやいた漫才コンビ「霜降り明星」せいやさん、そしてスシローを利用した一般ネットユーザーに対しても、スシロー公式から直接リプライ(返信)を送った。
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