「お伊勢参り」の参拝者数と株価の意外な関係 伊勢神宮の参拝者数と年間の株価を分析
初詣と言えばお正月の風物詩。とは言え“年が明けて初めて神寺(じんじ)への参拝”が初詣と割り切れば、まだの方でも、節分の2月上旬までにお参りに行くのが“良し”とされているようです。
初詣に限らず、神寺へのお参りは日本の代表的な風習です。人気の京都や奈良では、観光スポットの神寺に多くの旅行者がお参りします。そして、古来わが国ではお参りと旅行は結びつきが強いものでした。江戸時代には伊勢神宮への「お伊勢参り」が大ブームになりました。「一生に一度はお伊勢参り」と言われ、1830年の記録からは、当時の人口の6人に1人にあたる460万人が半年の間に、全国からお参りに向かったとも伝えられています。
さて、この“お伊勢参り”ですが、古くから行われてきた伝統なだけに、わが国の景気や株価と強い関係があるようです。今回は、伊勢神宮の参拝者数と株価との関係を紹介します。
毎年1月の伊勢神宮参拝者数と日経平均株価の関係
実際に伊勢神宮の参拝者数と株価の推移を見てみましょう。ここでは伊勢神宮のデータは毎年1月の月間参拝者数を使っています。初詣の時期でもあることから、1年で最も参拝者数が多い月になりますし、1月の参拝客から、その年の年間の株価の動きが予想できるなら、投資の参考情報としても利用できるからです。
下図では日経平均株価の動きと並べてみました。1年間の株価変動をとらえるために、前年末の日経平均株価と比べていくら上がったか、あるいは下がったのか(前年末との差)をグラフ化しています。これに対応して、伊勢神宮の参拝者数もどれだけ上がったか、下がったかがわかるようにデータを変換しました。
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