また、受験計画に関しても徹底的にプランを練ります。
「4カ月分、1カ月ごと、週ごと、1日ごとの計画をノートに書いてスケジュールを立てました。それで日々自分が目標を達成できているかを短期・中期・長期で把握したのです」
授業にも出席しつつ、アルバイトも週4回入って受験費用を貯めながらの受験生活。だからこそ、限られた時間の勉強を大事にした室井さんに迷いはありませんでした。そこにはかつての受動的で優柔不断な彼の姿はなく、自身で人生を切り拓こうとする気概がありました。
こうして室井さんは、企業の内定も出始める大学3年生の2月に、明治大学に合格し、親の許可も得て無事入学しました。
フリーター、日本大学在学の期間を含めると5年の悶々とした期間を送った室井さん。今、彼は、受験を頑張れた理由を「もう人生、後がないと思っていたからです」と振り返ってくれました。
「成功体験を得られたからか、少し嫌なことがあっても動じなくなり、前向きになれました」
広告代理店とテレビ局から内定
明治大学に入ってからの大学生活は「何も問題なかったです」と語った室井さん。入学してから積極的に同級生に5浪であることを明かし、いじられキャラを確立して5歳下の彼女もできました。「謙虚になって人のありがたみを実感できました」と、親や同級生への感謝を噛み締めた4年間だったそうです。
性格もアクティブになりました。1人で1カ月間フィリピンに行ったり、当時はまだ配信者が少なかったYouTubeを始めたり、北陸までヒッチハイクをしたり、人が変わったように動き続ける日々を送りました。
自分に自信がつくと、人間はこうも変われるのだということを、彼は教えてくれます。
室井さんの自信は就職活動でも生きました。室井さんは面接官の印象に残る就活生になることで、5浪で広告代理店とテレビ局に内定を得ることができました。
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