「効果的に走るにはどの時間帯がいいのでしょうか?」
こんな質問を市民ランナーからときどき受けることがあります。1週間に1回しか走らない「ジョガー」にとっても、マラソン大会での記録更新を目指してほぼ毎日走っている「レーサー」にとっても、気になるポイントだと思います。
時間帯について簡潔に即答するのは難しいのですが、一般論として回答するなら、「もしダイエットが目的なら、血糖値が低く体脂肪燃焼効果が期待できる“朝食前”がお勧めです」。
あるいは、「1日のなかで最も体温が高くなる“夕方”は、代謝が上がっているので体脂肪燃焼促進にお勧めです」といった回答になります。
この2つの時間帯は、体脂肪燃焼が目的で走る人にとっては効果的です。
ところが「2つのうちどちらがより効果的ですか?」と問われると、正直困ってしまいます。「走り始めてから20分くらいで体脂肪燃焼が始まる」に代表される運動生理学的エビデンスであっても、まだ明確でない部分があるからです。
また、環境差や個体差もあるため、「こちらのほうが効果的ですよ」と明確には答えられないのです。
さらに、「早起きは苦手だし……」「夜なら可能だけど夕方はまだ仕事が終わっていないから無理です」と、“朝食前”も“夕方”も端(はな)から否定せざるをえないランナーもいます(こちらのほうが多いかもしれませんね)。
皆さんが好んで走る時間帯は?
実際、多くの市民ランナーが走るのは、仕事がない週末の土日に限られることが多いと推測できます。そして、週末の時間帯だけ考えてみてもバリエーションはいくつかあります。
読者の皆さんが好んで走る時間帯はどれですか? ちなみに私の好みは、走った後のビールや食事を楽しむため「夕食前の夕方」です(笑)。
2 午前中
3 昼休み時間
4 昼食後の昼間
5 夕食前の夕方
6 夕食後
視点を変えてみましょう。
ランニングに限らず積極的な運動習慣には、それを実行する人に明確な「理由(WHY)」があると思います(裏返せば、目的もなく、なんとなく走っている人はあまりいないということです)。
つまり、その人が走っている理由(WHY)・目的・目標のためにより効果的な正しい時間帯を考え、できるだけその時間帯に走るようにすればいいのです。たとえば、走る理由が「美味しいビールを飲むため」であれば、必然的に「夕食前の夕方」を選ぶことになります。
そこで、「走る理由」別に効果的なランニングの時間帯と方法を考えてみました。ぜひ参考にしてみてください。
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