「花粉で鼻がつまる人」がコロナにやられる訳 「鼻うがい」と「足あたため」の意外な効果
鼻以外で現れやすい症状は、圧倒的に目のかゆみだ。肌荒れを起こす人も少なくない。また、喉にも時には症状が出るが、イガイガしたりかゆかったりするのであって、痛みがどんどん強まっていくようなことはない。あくまで一過性だ。
「これ、どっちだろう?」といった混乱を回避するためにも、花粉症の人は早い時期に服薬治療を始めておきたい。花粉の飛散前、自覚症状が現れる前から飲み始めたほうが、しっかりと症状を抑え込むことができる。まだの人は、今すぐに!
近年この時期に目や鼻がすっきりしないなど、花粉症が疑われる人も、一度早めに受診しておくのがおすすめだ。
「鼻うがい」で症状の緩和と感染予防
ここからは、口呼吸に陥らないための「鼻づまり」対策を見ておこう。
花粉症でも花粉症でなくても、花粉はできるだけ物理的にシャットアウトしたほうがいい。マスクを正しく装着する、帰宅時には玄関前ではホコリをはらう、洗濯物は外干しでなく乾燥機や部屋干しにするなど、小さな心がけを継続したい。
花粉フリー生活を徹底するなら、おすすめは「鼻うがい」だ。
前回の記事(「年末年始の発熱」で慌てる人の“3つの間違い")でも、生理食塩水による鼻うがいを1日2回、2週間続けることで、新型コロナの重症化リスクを8分の1に減らせるというアメリカの研究を示した。
私も、鼻うがい実践者だ。ちょっと鼻づまりを感じたときや、花粉症の時期には重宝している。当然だろう。ウイルスや花粉を、鼻水もろとも一掃できる。そして慣れると、とにかくスッキリして気持ちがいい。
具体的なやり方は、ネット検索すればすぐ見つかるが、注意すべきは2つだけ。①体液と同じ浸透圧の「生理食塩水」を、②体温に近い温度(40℃前後)で使うこと。そうすれば刺激が最小限に抑えられ、鼻の粘膜を傷つけて逆効果になることは避けられる。
鼻症状がある時はもちろん、できれば1日3回、起床後と帰宅後と就寝前に行いたい。
といっても手間には違いないので、鼻症状がひどくないなら、帰宅後の習慣にしてはどうだろう。近年、アレルギー症状が夜間に悪化するメカニズムが明らかになってきている。ホコリなどとともにウイルスや花粉がトラップされている鼻腔内を、寝る前までにリセットしておきたい。
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