不登校の子が心配でたまらない親に伝えたい心得 不登校から脱出するために欠かせない接し方
子どもが不登校になると、親はまず「どう接したらこの子は良くなるのか?」と悩みます。
朝起きない、ゲーム・スマホを長時間する、肝心な話になると部屋にこもる……。
子どもが不登校になると、親が叱ろうが、何を言おうが、まったく子どもには通用しません。
私は今まで約1000人以上の不登校の子どもを抱える親御さんからの相談を受けました。その相談内容のほとんどは「子どもにどう接したらいいのかわからない」という質問でした。
拙著『子どもが不登校になっちゃった!』でも詳しく解説している、不登校の子どもの親御さんがすぐに取り組めることで、かつ効果的な取り組みをご紹介します。
不登校脱出のカギは自己受容
おそらく不登校の子どもを抱える親御さんたちの最大の関心は、
「どうすれば不登校から脱出できるのか?」
だと思います。
いろいろな特性の子どもがいますが、どの子どもも、枯渇したエネルギーを充電し、自己受容ができるようになれば外に向かって動き出します。
不登校になったきっかけは子どもによってさまざまです。
中学生になり勉強がついていけなくなった、先生や部活の先輩からの心無い言動に傷ついた、団体生活が苦手、いじめなどほかにもたくさんのきっかけがあります。
いろいろな事情があるにせよ不登校の子どもたちの共通点は、学校に行けなくなるギリギリまで、必死で頑張っているということです。
ですから、「学校に行けなくなった」という時点で子どもは、エネルギーが枯渇し動けなくなっているのです。
多くの子どもたちは、「親に知られず自分が抱えている問題を乗り越えたい」と思っています。
しかし、学校に行けなくなり、みんなにも知られ、ダメな自分が目の前に現れたのです。ですから学校に行けなくなると、そんな自分が受け入れられなくなり、誰にも会うことができなくなるのです。
言い換えると、あるがままの自分を自己受容できるようになると、どんな子どもも社会に向けて動き出すのです。
では、私たち親はどうすれば、「自分はダメだ」と思っている子どもに、自己受容ができるように導いてあげられるのでしょうか?
まずは、私たち親が今の子どもたちが育っている環境を知ることから始まります。
今の子どもたちが育っている環境は、私たちの子どもの頃とは随分と違います。
何が違うのかと言うと、精神的なストレスの量です。
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