「腰痛になりやすい人」がやりがちな"マズい習慣" 習慣を変えれば、今日から腰がラクになる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

片側の筋肉だけが緊張すると、片側の筋肉だけが縮むことによって骨格がゆがんでいきます。すると、ゆがみを抑えようと、ゆがんだ骨格の周辺の筋肉が「耐える力」を働かせ、筋肉はさらに緊張するという悪循環に陥ります。これを防ぐにはやはり、できる限り「左右対称になる生活」を意識する。これがやはり、腰痛になりにくい体質をつくっていくことになります。

「腰にとっての正しい姿勢」を意識して

また、できるだけ正しい姿勢でいることもお勧めしています。ここで注意していただきたいのは、必ずしも「正しい姿勢」=「きれいな姿勢」ではないということ。姿勢をきれいに見せようとするとき、多くの人は胸を張ります。しかし、胸を張ると腰の筋肉に「耐える力」が働き、腰の筋肉はさらに緊張して、これを長時間続けると痛みが出てきます。

ですから、見た目がきれいだからといって、それが必ずしも正しい姿勢だとはいえません。正しい姿勢を「腰に負担のかからない、痛みの出ない姿勢」と定義すると、頭のつむじに糸をつけ、真上に引っ張られているように立った姿勢が本当の「正しい姿勢」です。なお、この「正しい姿勢」は椅子に座っているときも考え方は同じです。

(提供:KADOKAWA、図版:関祐子・梔図案室)

この姿勢が、体のバランスがとれて、腰まわりにも負担がかからないのです。胸を張って腰を反るのではなく、腰痛に悩まされているならばぜひ、「腰にとっての正しい姿勢」を意識してみてください。

イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる
『イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

以上この記事では、腰痛の原因となる動作について知っておくべき知識と、普段から意識できる腰痛予防についてざっと解説しました。

腰痛に悩んでいる方は、「ちょっと心当たりがある……」と感じたのではないでしょうか。腰痛の原因や背景を知り、日頃から腰に負担のかかる行動を減らそうと意識するだけでも、腰の痛みは大幅に改善します。

寒い日が続き、腰痛や体各部の不調も気になりがちな真冬の時期。改善策としても、予防策としても、今回紹介した方法や考え方をぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

坂戸 孝志 東京日本橋「痛みの専門院」名誉院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さかと たかし / Takashi Sakato

東京日本橋「痛みの専門院」名誉院長、社団法人 日本健康機構 理事長。
緩消法開発者、理学療法士。腰痛アカデミー主宰。
18歳のときに工事現場の事故にあい、コルセットがないと動けない日々が14年間続き、総合病院や整体など民間治療を渡り歩くも症状がますます悪化。30歳のときにはほとんど寝たきりとなる。その後、「誰にも治せない痛みは自分で治すしかない」と決心、「どうやったら痛みが消えるか?」を考え抜き、腰痛を一人で治す方法を開発。今ではスポーツも問題なくでき、講演で一日立ちっぱなしでも大丈夫なほどに回復。自分の体で実践した経験を活かし、病院から見放された腰痛患者に症状改善のための指導を行なっている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事