「腰痛になりやすい人」がやりがちな"マズい習慣" 習慣を変えれば、今日から腰がラクになる

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次に、③の「筋肉に耐える力が働いたときに緊張する」動作とはどのようなものか。

日常生活では、前かがみになったり、座ったり、物を持ち上げたりと、いろいろな姿勢をとりますが、これら一つひとつの姿勢を続けているだけで、腰の筋肉に「耐える力」が働いています。

各動作によって、どれくらい腰の筋肉に「耐える力」が働くのかを測ったデータがあります。まずは表をご覧ください。

(提供:KADOKAWA)

これは、正しい姿勢の圧を100とした場合の、そのほかの姿勢のときにかかる圧をグラフで示したものです。座って物を持ち上げるときの圧が275ですから、正しい姿勢で立っているときの2倍以上も圧がかかっています。逆に寝ているときの圧は25ですから、寝ているときは立っているときよりも腰に負担がかかりにくいというわけです。

このそれぞれの圧を腰の筋肉で耐えますので、耐える時間が長く続けば、腰の筋肉が緊張し、痛みが出てくることもあります。このパターンの腰痛にならないためには、不自然な姿勢を長時間とり続けないよう意識することがポイントになります。

つらい腰痛を防ぐ「ちょっとした意識」

それでは、腰痛対策として日常的にできることはどんなことでしょうか。

私はよく患者さんに、「左右対称の生活をしてください」とアドバイスします。

腰痛になりやすい人は、「筋肉を動かさないときに緊張する」「筋肉に耐える力が働いたときに緊張する」といった行動を日常生活で多く行っている人、でしたね。

筋肉を緊張させる動作とは、具体的には次のようなものです。

・椅子に座っているとき、足を組む
・立っているとき、片足だけに重心を置く
・床に座るとき、左右対称ではない座り方をする
・テレビを見るとき、片側から見る、寝ながら見る
・バッグを片方の肩だけにかける、片方の手だけで持つ
・ボールを蹴るとき、投げるとき、利き足や利き腕だけで行う

左右どちらかだけの筋肉を使っていると、左右で頻繁に動かす筋肉と動かさない筋肉ができてしまいます。動かさないほうの筋肉は老廃物の排出がうまくいかず、緊張が増していきます。

次ページ片側の筋肉だけが緊張するとどうなる?
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