「腰痛になりやすい人」がやりがちな"マズい習慣" 習慣を変えれば、今日から腰がラクになる
①筋肉を動かすことによる緊張
これはいわゆる「筋肉痛」の状態です。筋肉を筋力以上に動かすと、血流が不足し、筋肉への酸素供給が低下します。すると、緊張成分(老廃物、カルシウムなど)が筋肉内からうまく排出されずに筋肉が緊張し、痛みとして感じるようになります。
また、激しく筋肉を動かしたときには筋肉が損傷し、損傷した細胞を処理するために白血球が集まることによって筋肉が酸素不足となり、痛みを感じます。
②筋肉を動かさないことによる緊張
筋肉を動かさない状態が長く続くと、カルシウムが筋肉内に滞り、これが筋肉を緊張させます。カルシウムは排出されにくく筋肉内に滞るため、いつまでも筋肉は緊張し続けることになります。
筋肉を動かさないことによる緊張状態が見られるのは、ほとんどが腰部です。動かさずに硬くなった筋肉は、寝たきりの患者は別として、100パーセント腰部だけにあると言ってよいでしょう。
③骨格のゆがみによる緊張
骨格にゆがみがあると筋肉に「耐える力」が働き、緊張します。骨盤周辺を例にして解説しましょう。痛みの原因は「筋肉の緊張」とお伝えしましたが、筋肉は緊張すると縮みます。腰部内の筋肉が緊張して縮むと、骨盤の腸骨という骨が、上にズレたりねじれたりします。
一般的に、この状態を「骨盤がゆがむ」と表現しています。このとき、仙骨や腸骨の周辺にある筋肉は、これ以上のズレを防止するために「耐える力」を働かせます。この力を働かせ続けると、①の筋肉痛と同じ状態になり、痛みが出てくるのです。
身近すぎた腰痛の根本原因
ここまで、筋肉を緊張させる3つの原因を解説しましたが、じつは腰痛になりやすい人のほとんどは、前述した②のような「筋肉を動かさないときに緊張するパターン」か、③のような「筋肉に耐える力が働いたときに緊張するパターン」のどちらかです。
では、普段の生活で、②の「筋肉を動かさないときに緊張する」動作とはどのようなものなのでしょうか。
例えば、デスクワークが多く、毎日数時間は座りっぱなしという人も多いと思います。座りっぱなしですから当然、腰の筋肉を動かすことはほとんどありません。このような人の腰痛は、まさに②が原因であることが多いです。
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