鉄道や飛行機などの交通機関では、実質的に乗客にマスクをするよう求めています。これらの会社が、自発的にマスク着用をとりやめることは難しいでしょう。そういう状態がある中、マスク着用は変わらないのではないかと。
結局は、政府にかかっています。政府がマスクの強制着用を求めないような政策を打ち出せば、公共交通機関や学校などでの使用が減り、一部の人を除き、脱マスクに向かうと思います。一方、政府が脱マスク政策を打ち出さないと、慣習としてはずっと続くように思います。
――最後になりますが、高橋さんは新型コロナを「風邪」だと考えますか?
高橋:風邪がネコ、オミクロンはドラネコ、デルタ株は虎、と捉えています。感染から発症までのメカニズムが違いますし、ドラネコ(オミクロン)でもそれなりに怖く、後遺症の問題もあります。
でも、ドラネコが増えたから外出を控える(全員にマスクを強要するなど)のはやりすぎだと思います。また、急速に病原性が弱まり「風邪(ネコ)化している」とも考えています。
(取材・執筆協力/MDV君塚靖)
#略歴
国際医療福祉大大学院教授・高橋泰
1959年生まれ。金沢大医学部卒。東大大学院修了。専門は医療政策、医療制度。国際医療福祉大教授、同大医療福祉学部長を経て2020年4月から大学院教授。
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