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夫アメリカ、妻日本で「妊活中」夫婦の大胆な選択 「時差17時間」の遠距離婚活から現在まで

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「結婚相談所は紹介してくれる男性の傾向にカウンセラーのフィルターがかかるからです。アプリは自分で選べる分だけ選択肢が広がると思い、一気に4つのアプリに登録しました」

ただし、アプリに登録している人は男女ともに玉石混淆だ。結婚への本気度が低い人も少なくない。実際、最初にできた11歳年上の「彼氏」とは結婚観の違いで3カ月後に別れることになった。

耕平さんとの出会い

「プロフィールには結婚願望があると書いてあったくせに、付き合ったら『結婚という社会制度に賛成できない』なんて言い始めました。そんな議論をしている暇は私にはありません」

そして、麻衣子さんは耕平さんと出会う。アメリカ在住の男性なので対象外だとは思ったが、話しているのが楽しかった。そして、「他人の話をちゃんと聞く人」だと感じた。

麻衣子さんの結婚の条件は2つあった。1つ目は結婚しても今の会社での仕事を続けられること。女性が外で働くことに否定的な人は論外で、できれば職場から30分以内のところに新居を構えたい。麻衣子さんは要望を初期段階で明かすことで、仕事への本気度を相手に伝えてきた。

2つ目はやはり子どもだ。麻衣子さんは1日でも若いうちに妊活を始める必要を感じており、そのためには結婚までも最短距離で進みたい。

遠くアメリカで働いている耕平さんは2つとも満たしていないように見える。しかし、話しているうちに麻衣子さんはより重要な「結婚の条件」を思い出した。

「相手が大事にしていることをお互いに大事にすることです。すべてが同じ人などいないので話し合いが不可欠で、『こうじゃなきゃダメ!』と聞く耳を持たない人とは結婚できません。話し合いができれば、例えば子どもが障害を持って生まれてきたときなどにも柔軟な対処ができると思います。仕事に関してもどうやったら続けられるかを一緒に考えてくれることが大切です」

ただし、話し合いが口げんかのようになってしまうこともありうる。アメリカに住み続けたい耕平さんと、現在の会社でのキャリアを捨てたくない麻衣子さんは、ほぼ毎日のFaceTime会話をするなかで3回ほど衝突した。一緒に住みたい気持ちは同じだけに、感情が高ぶった麻衣子さんが泣いてしまったこともある。そして、1人目の子どもを妊娠して安定期に入ったら期限付きでアメリカで暮らす、という「折衷案」が出来上がった。

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