どうなる日本株!天井をつけてしまったのか 株価はもうこれ以上は上がらない?

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NYダウが1万8000ドルに到達したのは昨年の12月23日。不調と言われるNYダウだが、このまま下落してしまうのか?ということは、結局は日本株も終わりなのだろうか(UPI/アフロ)

どうしたアメリカ株、これで終わりか?

先週末、27日金曜日のNY株の値動きをどう見ればいいのだろうか。ダウは34.43ドル高の1万7712.66ドル、ナスダックは27.86ポイント高の4891.22ポイントで引けた。

確かに1~3月期の決算シーズンと週末の3月雇用統計を控え、様子見姿勢の中、若干の買い戻しは見られた。だが、直前の4営業日連続下落など、最近のNY株には弱さを感じる投資家は多いだろう。リーマンショック後からの上昇相場は7年目に入り、すでに相場は終わっているのか?

相場サイクル論から言うと、QE(量的緩和)に支えられている日欧の金融相場に対して、利上げに踏み切るタイミングを見ている米国は、金融相場から業績相場に移行する端境期(中間反落期)に位置する。サイクル論に従って、順調に業績相場に移行できるか、失速してまた金融相場に逆戻り(この場合は最悪)するか、投資家は見極めが必要な時だ。

筆者は、FRBの利上げ時期を「6月でも9月でも、さらに12月でもない」と言ったら相手にされなかったことをこのコラムでも書いたが、最近は若干目を向けてくれるようになった。

業績相場(金利上昇・業績も上昇)に移れなければ、失速かと書いたが、もう一つ考えられる事象がある。今の中間反落相場の長期化だ。中間反落相場の特徴は、「金利横ばい、業績横ばい、株価横ばい」だ。ダウが弱いと言っても史上最高値1万8288ドルから見て1万7712ドルは、わずか3.15%の下げに過ぎなく、「株価横ばい」の範囲だ。

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