お金の教養を改めて学びたい人に超お薦めの3冊 偉人の実体験に触れ、稼ぎ方とカラクリを網羅

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たとえば自己破産。クレジットカードを使いすぎると払いきれなくなってしまうことがありますが、そういう場合に起きがちなのは、毎月の返済額のためにクレジットカードでキャッシングするというケースです。

取り立てが家族に向かわない代わりにブラックリスト

つまり、クレジットカードで買い物した分を、クレジットカード会社から借金して返すということ。なんだか奇妙な気もしますが、トラブルとしてはよくある話なのだそうです。

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とはいえ当然のことながら、クレジットカードでキャッシングする場合でも無尽蔵に借りられるわけではありません。やがて、返済がまったくできなくなることも考えられます。どうしても借金を返せなくなったとしたら、「自己破産」しなければならなくなることもあり得るでしょう。

よく聞く自己破産とは、裁判所に認められれば、税金以外のすべての借金の返済義務をまぬがれることができる方法。つまり家族が連帯保証人になっていない限り、取り立てが家族に向かわないなどのメリットがあるのです。

一方で、自己破産をすると「個人信用情報機関」のブラックリストに名前が載るというデメリットも。

個人信用情報機関とは、借金の有無や、延滞がないかなど〝個人のお金にまつわる情報〟を管理している組織のこと。

「○○さんが自己破産をした」という情報は、当然個人信用情報機関に伝わります。すると、ローンなどお金にまつわる各種審査が、通らなくなる可能性が極めて高くなるんです」(255ページより)。

また、自己破産の手続きをする場合には、弁護士に依頼をすることになるそう。

しかし、その前に債権者、すなわちお金を貸してくれた人と話し合って返済期間の延長を交渉するなど、「自己破産以外の方法」も存在することは頭の隅に置いておいてもいいようです。

他にも「源泉徴収・年末調整・確定申告」「株や投資」「税金」「銀行」「保険」「年金」「仮想通貨、ブロックチェーン」と、お金にまつわるさまざまなことがらを網羅。お金の基礎を知るには最適な内容です。

Points
・金利から税金、暗号資産(仮想通貨)まで、お金にまつわる知識を網羅できる
・「いまさら聞けない」お金の疑問がある場合に役立つ
・たとえば自己破産は、メリットとデメリットをよく理解することが必要
(139ページより)
印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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