採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック 「健康状態」や「家庭環境」は聞き方次第でOK

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そういった聞きづらいことを聞くときにおすすめなのが、口頭で答えてもらうのではなく、シート形式にして答えを記入してもらう方法です。シートにして「Yes」「No」で答えてもらうのです。回答はあくまで任意で構いません。

その際、シートに次のような文言を入れたり、口頭で説明したりするとよいです。

「健康状態だけで、面接結果が有利不利になることはありません。あなたが入社した場合に、あなたがその能力を十分に発揮できるように、会社が十分に配慮をするため健康状態の確認を行っています。差し支えない範囲で構いません。ご協力のほど、お願いします」

実際に、あなたの会社で何らかの健康状態の不安を抱えていても、今、しっかり仕事をされている方の例なども追記されていると、なおのことよいでしょう。

健康状態について、実際に確認しなかったことによるトラブルは多いです。それよりも事前に確認をして、それに応じた配慮を会社側がしていくという姿勢が今求められています。以前は就職困難者と言われた方々も、その特性に配慮して、積極的に活用していかなければ人材難は乗り越えられないのです。

会社側も意識を変えなければなりません。「〇〇があるから採用できない」ではなく、「〇〇があっても、〇〇すればうまく雇用できる」という考えが、これからの時代は求められます。会社の姿勢を応募者に伝えていくとよいでしょう。

「家庭環境」も働きやすさのために事前確認を

「家庭環境」と言っても、意味もなく家族構成などを聞いたり、父母や兄弟姉妹の職業を聞いたりすることは、行政の指導があろうがなかろうが、全く意味がありません。家庭環境を聞く目的は、入社を考えたときに必要な情報として、応募者のお子様にかかわることです。

小さなお子様がいらっしゃる場合、急な病気などが起こったとき、他に面倒を見る方がいるか否かは、会社が気になる点でしょう。残業が可能かどうか、繁忙期の休日出勤は可能かどうか、あるいは突発的な勤務が可能かどうかは確認したいところですよね。そうであれば、そのようにはっきり応募者に聞きましょう。

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