採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック 「健康状態」や「家庭環境」は聞き方次第でOK
それでは、会社が実は聞きたいけれど聞きづらい、「健康状態」「家庭環境」「自認性格」を聞く具体的な方法について、詳しく見ていきましょう。
「健康状態」は、業務上必要なら聞いてもOK
「応募者に健康状態を聞いてもよいのですか」という質問はよく寄せられます。結論から言うと、その情報を必要とする合理的な理由があれば、違法とまでは言えないでしょう。
ちょっと考えればわかるはずです。病院などで患者のケアをする方が、現時点で心の病を持っていると、よい看護ができるとは考えにくいでしょう。
また、自動車運転の業務なら眠気がある状態で、仕事をさせることは危険を伴いますから、日頃、眠気を起こすような薬を飲んでいないほうがよいでしょう。
このように、その業務を行うにあたって、合理的な範囲で必要な情報は集めるべきです。
「健康状態」と言うと抽象的になってしまうのですが、もっと言えば「精神疾患」がないかどうかを確認したいという会社は多いと思います。会社が精神疾患の有無を聞きたいのは、精神疾患が再発しやすいものであること、再発した場合には休職などの問題が発生しやすいこと、休職期間満了後、退職に至るケースがあり、その場合に何かともめやすい、トラブルになりやすい傾向があるからです。
持病のある方にとっては、健康状態は最も開示したくない情報です。応募者も「精神疾患があると就職に不利になる」と思うので、できれば隠したい。そう考えるのもわかります。でも、隠して入社したところで、トラブルのもとになって、会社も本人も気まずい関係になります。ですから、こういった聞きづらいことこそ、入社前に確認しておくのが、双方にとってよいのです。