仏政府が後援「食のランキング」のスゴい仕組み アルゴリズムに基づき1000軒をランキング化

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フォールさんは「国によって食に対する力の入れ方がまったく異なるので、一般的にプロモーションに予算をかけている国が有利になります。しかし、ラ・リストはアルゴリズムをもとにしているので、食に力をかけ、予算をつけている国であろうとなかろうと、まったく影響されません」と語る。今後はアルゴリズム算出方式のアップデートや、カバー店舗数の拡大を目指している。

アルゴリズムに基づいたランキングの課題

一方でこうしたラ・リストのようなアルゴリズムに基づいたランキングは、客観性を追求しながらも課題はある。

たとえば日本国内では、チェーン店が不利になるようなアルゴリズムの変更をし、ランキングが不当に下げられたとし、焼肉チェーンが食べログを運営する「カカクコム」に対して訴訟を起こした。ランキングの上下は、来店客の人数も左右する。お店側にとっては死活問題だ。

アルゴリズムの精緻さはもちろんのこと、ランキングの不当な操作など、企業側のモラルも問われる。

日本を含め、世界中でアルゴリズムによる評価・ランキングが今後どう展開されるのか。飲食業界は行く末を注視している。

東龍 グルメジャーナリスト

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とうりゅう / Toryu

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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