例えば、宛名が「○○さん」は、ビジネスメールでは適しません。封書の宛名に「○○さん」と書くかどうかと考えるとわかりやすいかと思います。ですから、宛名として書くときは「様(さま)」を使い、それ以降の文章中では、「○○さんのご意見を伺えれば」など、さん付けにしても問題ないかと思います。
さらに、このような表現も気を配れると素敵です。
やっぱり やはり
いっぱい たくさん 数多く
とっても 大変
どっちが どちらが
また、「ら抜き」や「い抜き」をしないことで、スマートな文章になり、受け手の印象もよくなります。
食べれる→食べられる
寝れる→寝られる
してません→していません
してる→している
チャットツールなどで、話し言葉と書き言葉の垣根が曖昧になっているからこそ、相手と状況によって、使い分けることが大切です。
意識すべき「平等性」
次に、平等性です。
Aさんに対する態度と、Bさんに対する態度があからさまに違ったら、どうでしょうか。品格に欠ける行為だと思いませんか。
また、無意識のうちに、部下を区別してしまうこともあるので、注意が必要です。例えば、仕事の依頼をするときに、年上の部下に対して「これお願いできますか」と伝え、年下の部下に対して「これやっといて」では、不満が生まれても致し方ありません。明らかな対応の区別が、部下の心理に影響するからです。
一例を挙げれば、年上の部下からは「気を遣われているな、疎外感を覚える」年下の部下からは「同じ立場なのに、軽んじられている」といった具合です。また、呼び方ひとつとっても、「ちゃん付け」「さん付け」「ファーストネーム呼び」「ニックネーム」など、特定の人だけを区別すれば、ハラスメントの問題にまで発展しかねません。組織は上下関係で構成され、それぞれの立場もあるので、それ自体を否定するつもりはありませんが、関わり方には平等性を意識することが大切です。
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