話始め10秒でバレる「話が下手な人」の最大の特徴 「話が長い」「聞いてもらえない」人は冒頭が下手

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私は学生時代にサッカー部で汗を流していたこともあり、現在もサッカー観戦が好きです。特に日本代表の試合などはよくテレビで観戦しますが、実は試合内容はもちろんのこと、解説者の話し方にも関心を持って視聴しています。数多くの解説者の話し方を観察してきましたが、元日本代表選手でもある戸田和幸さんの解説は圧倒的にわかりやすく、かつクレバーな話し方をされるなと思っています。

戸田さんの解説のわかりやすさ

そんな戸田さんが日本代表とブラジル代表の試合(2022年6月6日)終了後にご自身の動画チャンネルに公開した映像があります。そこでお話しされていたのは試合の感想と解説ですが、本題に入る前にこのような話をされていました。要点だけ抜粋して表現いたします。

皆さんこんにちは、戸田和幸です。昨日、新しくなった国立競技場で日本代表vsブラジル代表の試合を観てきました。僕はJFLからご招待いただいて、VIP席で観戦することができました。すごくいい席で試合を観ることができ感謝しております。ありがとうございました。おそらくこの試合を観たいと思ってチケットを購入しようと努力した方もたくさんいたと思いますし、残念ながら観られなかった人もたくさんいたと思います。僕は現地で試合を観られるという幸運に与りましたから、試合を観た感想と分析を動画にして公開したいと思います。

【参考】戸田和幸「SHIN_KAISETSU」「日本vsブラジル『世界最高レベルを知る』(動画:戸田和幸「SHIN_KAISETSU」/YouTube)

さて、戸田さんはここまでの話を通じて聞き手に何を伝えているのでしょうか。表面的にはJFLへの謝辞を述べているだけの内容にも感じますが、私はこの先の本題を聞いてもらうための前提を説明した内容だと思っています。

一般論として、スポーツ観戦は競技場で観戦するのとテレビで観戦するのでは得られる情報が大きく違います。つまり述べる感想や分析の前提が違うのです。戸田さんははっきりと、「私は現場で観戦したうえで話しますよ」と言っています。このような映像を視聴する人はおそらくサッカーファンであり目も肥えている人たちでしょう。サッカーに詳しい方であれば、その感想や分析が現場で観たうえでの発言なのかはおそらく気にするはずです(少なくとも私なら気になります)。

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