部下に慕われない上司は相手の立場に立ってない 親身になって自己重要感を高める7つの話し方

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まず一番基本的なことは、相手の話をよく聞くこと。  

そしてあらかじめ相手のことをリサーチできるときは、SNSやホームページなどを調べて、相手の発信を知り、相手がうまく話に乗れるようにさりげなく興味を知ることもできます。

「そこまで調べてもいいのか?」と思うかもしれませんが、相手が自ら発信していることを事前に知っておくことは、法律上でも問題ないのでご安心を。

ただしその場合は、あくまで相手の興味を広げるために、という目的を持って臨みましょう。

★⑤相手が自分の未来にワクワクできるように話す

人は誰もが自分の得になりそうなことに耳を傾けます。  

それは儲け話だけではありません。例えばその先に自分の成長がありそうな話や、心が温まり、未来への希望になる話もその1つです。

うまくいくリーダーは、

「ちょっと想像してみてほしい。あなたがこういうふうに動いたとしたら、こんな素敵な未来が来ると思わないかい?」

と相手に想像させる話し方をよくします。

つまり相手を主役にし、「自分にはもっと可能性があるんだ」と感じさせることで、強制的に相手を動かすのではなく、相手自身が自ら内側から心の鍵を開けて、自分の意思で動き始めるよう働きかけているのです。

「思いが強い」から良いわけではない

★⑥「求められているもの」と「伝えたいこと」のバランスを取る

出版支援やビジネスのコンサルティングという仕事を通して、たくさんのリーダーに触れ合い、気づく共通点があります。それは「思いが強い」ということです。

もちろんそのエネルギーがあるからこそリーダーになったのだとは思いますが、それゆえに相手に自分の価値観を押しつけてしまう人も少なくありません。

つまり「自分はこれを伝えたいんだ」となりがちなのです。

聞かされるほうのつらさは自分ごとに当てはめて考えてみるとよくわかります。

例えば他の誰かから「伝えたいから思いを聞いてくれ」と圧をかけられると、少し疲れてしまうのではないでしょうか?

逆に自分が求めていたことをさりげなく話し始める人に出会うと、ついその話に引き込まれていくのではないでしょうか?

次ページ「伝えたいこと」ではなく「相手の興味があること」
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