大量の食べものを食べてしまって、自分には自制心がないと感じ、そのことでひどく苦しむのは「過食性障害」という深刻な心の病気だということには注意だ。もし、何らかの摂食障害になっていると思う人がいるなら、できるだけ早く専門家に助けを求めるのがいいだろう。
「直観的に食べる」ための思考法
食べ物についての制限を捨てて、自分の体を尊重し、食べることを楽しむ気持ちを取り戻すために、インテュイティブ・イーティング(=直観的に食べる)というアプローチがある。
いつもダイエットをしている人などは、食べ物を選ぶときに自分が食べるべきだと思うものを選ぶので、楽しさはほとんど感じず、罪の意識をともなうことが多い。しかし、先ほど述べたように、これはしばしば裏目に出る。
たとえばチョコレートが食べたい気分なのに、「チョコレートは健康的じゃない」と考えて、代わりに低カロリーのお菓子を選ぶ。このお菓子を食べても満足感がないので、何か別の食べ物を探す、というパターンが続いていく。もし、自分の体の声に耳を傾けて最初からチョコレートを食べていたら満足しただろうし、食べすぎることもなかったのに。
インテュイティブ・イーティングは、以下の10の原則からなる。
2 空腹感を尊重する。
3 すべての食べ物を認める。
4 カロリーなどによる食べ物の選択を自分に強要しない。
5 満腹感を尊重する。
6 本当に満足できる要因を見つける。
7 負の感情を食べ物から切り離す。
8 体型や体格の多様性を受け入れる。
9 気分が良くなる運動をする。
10 栄養摂取の基本に立ち返る。
毎日の食べ物をめぐる判断を自分でコントロールしている感覚があるだろうか? たとえば映画館で食べたポップコーンの量を意識しているだろうか。映画に気を取られて、たいして味わいもせず、大きな容器いっぱいのポップコーンを食べきってはいないだろうか。
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