「食べ方」を意識しない人が失い続けてしまうこと 心の健康を取り戻す、メンタルヘルスとの深い関係

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本来、食べたり飲んだりするときはその瞬間に集中できる良い機会だ。残念ながら実際には、パソコン作業をしながら食事することも多く、口にしている食べ物の味や量にほとんど注意を払っていない。

大切なのは、食べ方を意識すること。マインドフル・イーティング(意識的に食べること)では批判や批評なしに、食べているときに湧き上がる感覚や思考、感情にすべての意識を向ける。食べ物の色や形、香り、風味、食感、そして音にも注意を向ける。

誰でもさまざまな場面で習慣的にマインドレス(無意識)に食べている。

望ましくない食べ方

気をつけたいマインドレスな食事習慣には以下のようなものがある。

・食事中にスマートフォンなどを使う
・自分の仕事机で食べる
・食卓ではなくソファーで食べる
・食べ物をよく噛まない
・加工食品ばかり食べる
・夜中に食べてしまう
・怒りやストレスでやけ食いする

マインドフル・イーティングは、大きなムーブメントになりつつある。いつ、何を、どうやって食べるかを意識する。そして食べ物を味わい、その経験を楽しむ時間をできるだけ取ろう。ゆっくりと心を配りながら食べることで、食べ物との関係を劇的に改善できるのだ。

食事でメンタルヘルスを安定させようと思うなら、感情に左右されるような食べ方をやめて、インテュイティブ・イーティングやマインドフル・イーティングに取り組むのがいいだろう。食べ方を変えることで、より前向きな感情が湧き、思考がすっきりし、活力が増し、気持ちが落ち着く。健康的な食事は心の問題にアプローチする方法の1つになりうるはずだ。

リアノン・ランバート 栄養士

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Rhiannon Lambert

イギリス栄養協会の登録栄養士。イギリス心理学会認定の摂食障害専門マスター・プラクティショナー等の資格を持つ。2016年に個人向けクリニック「Rhitrition」を設立。食と健康をテーマにした初の著書がベストセラーとなったほか、人気ポットキャスト“Food for Thought”のホストを務めるなど、イギリスを代表する栄養士の1人として活動する。

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