あなたが知らない｢世界の"家の窓"｣からの眺め イタリア･エジプト･ラオス･米国･ミャンマー

（画像：『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』）

アメリカ、ミシガン州、ランシング。わが家のリビングの窓からの眺め。
この船はミシガン・プリンセス号。いつ見ても飽きることがありません。
私と妹は川（グランド川）沿いに隣同士に住んでいます。プリンセス号は、一方がダム、一方が船が通れないほど低い橋、という川の区切られたエリアを上り下りするためもの。でも、船はこの川の美しさの一翼を担っています。特に、母なる自然が、壮大なショーのような美しい景観を見せる秋には。

私は11年前からここに住んでいます（妹はもっと長くいます）。私と妹はプリンセス号に何度か乗りました。いちばん楽しかったのは、母のいる介護施設の入居者を乗せたときです。彼らは大感激してくれました。女性たちは皆、船長と写真を撮りたがりました……船長は彼女たちにとてもやさしかったので！ 船ではバンドの生演奏があり、入居者たちは車椅子に乗ったままダンスフロアに出て、目が回るまでくるくるとダンスを楽しみました。その後何カ月も、みんな、その日の思い出を語り合っていました。

私たちの家を船長に教えたら、近くを通るときに汽笛を鳴らしてくれるようになりました。私たちも船が通るときはいつも外に出て、乗客に手を振り、乗客も手を振り返してくれたものです。船を見かけたら大きなベルを鳴らすのが、妹の孫たちのお決まりでした。船長が代替わりし、新しい船長を私たちは知らないので、汽笛を聞くことはなくなってしまいました。

パンデミックの間は、プリンセス号は運航をとりやめ、私たちはひどく寂しい思いをしましたが、つい最近運航を再開し、“彼女”とまた会えるようになったことに、胸がときめく思いです。

ミャンマーの風景

（画像：『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』）

ミャンマー、ヤンゴン。午後4時ぐらい。
42℃の夏、初めての雨。

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